タリス2本目!
本当はこの前にもう1本入りますがとりあえずこちらから。
きいさんのSSに便乗する形で、玉檎さんとの対峙です!
追記から!!
本当はこの前にもう1本入りますがとりあえずこちらから。
きいさんのSSに便乗する形で、玉檎さんとの対峙です!
追記から!!
先の召集無線からの共闘を終え、ザキと二人、船の方へ戻る。
一足先に着いていたスガが、焦ったように歯噛みするのが見えた。
「…やられた…っ…!!」
その目腺の先を見れば、スガの焦りの理由は容易に想像がついた。
船が煙を上げている。
とりあえず大将殿の艦でないことがせめてもの救いではあるが、それでも足を失って撤退とあっては、命令違反もいいところだ。
「チッ…駆動系がやられてなければいいが…!」
船の方へ急ぐスガを追って、ザッ、と足を踏み出せば、目の前には人影がひとつ。
「…!」
「アンタは…」
その人影の正体に最初に気づいたのは、ザキだった。
初めこそ逆光でよくわからなかったものの、その姿には私も見覚えがあった。
先に、この地に偵察にきたときに顔見知りになった…タマゴ、といったか。
この地で『シノビ』?という任に就いているらしい以上、この爆発はこいつのせいだと考えるのが自然だろう。
…普段そうしているように、私とザキが前衛に出て、射撃中心の戦法であるスガを後衛に下げた。
「……あの爆発の原因は、貴様か」
そう問えば、タマゴはしらを切るようにへらり、と笑う。
それを、私とザキの後ろから、スガが「嘘だ」と一蹴した。
「お前の体から、硝煙の匂いがする」
スガは私たちの背後にいたため、その表情は読み取れなかったが、おそらくはその場で、タマゴを排除することは3人の心中で確定しただろう。
…そこまでのやり取りを経て、タマゴの表情は先ほどまでの気の抜けたものではない、おそらくは『シノビ』の、いや、戦場に立つ者の顔になっていた。
「…君たちが上の命令でこの森を侵したように、私にも上からの命令ってのが、あるんだよ」
そう言って、構える。
こいつをこの場で逃してはならない。
一触即発の空気が漂う中、私たちも構えを一層深くした。
…ところが。
タマゴはどういうわけかその構えをあっさりと解き、代わりに一つの箱を投げてよこした。
地に落ちて、その衝撃で開いた箱から出てきたものを見て、全身にぞくり、と怖気が走る。
次の瞬間、私は発狂しているのかと疑われそうなほどに絶叫した。
その声に驚いたザキとスガが何か私に声をかけてきたようだったが、私には何も聞こえなかった。
「な、ナ…ナメクジっ…!!!!!!!」
地面を這いまわる、無数の軟体。
なぜ嫌いなのか、どこが嫌いなのか、などという疑問は愚問だ。
とにかく私は、この生き物が生理的に受け付けない。
どこで気取られたのかはわからないが、とにかくタマゴは私がこいつらを苦手なのを知っている。
…だが、私が狼狽しているうちに、タマゴはまんまと逃走したらしい。
不覚をとった。
だが、同じ手を二度と食うわけにはいかない。
「(こいつらの克服が、最優先課題か…)」
自身の落ち度で敵に逃走を許したふがいなさを嘆くとともに、その克服を心に誓う。
……………
うおおお打てた!!
そんなわけで、玉檎さんと対峙しました!!
タリスも文中で言ってますが、工作を受けた船はあくまで大将殿の艦隊とは関係のない船になります。
0回戦で玉檎さんにお会いした際、うっかりナメクジ嫌いなのを気取られて、今回の事態に至りました。
ただ、こんなことで相手に逃走を許すとは…!!!ってなってるので、2回戦までには克服したいと思います…!!
一足先に着いていたスガが、焦ったように歯噛みするのが見えた。
「…やられた…っ…!!」
その目腺の先を見れば、スガの焦りの理由は容易に想像がついた。
船が煙を上げている。
とりあえず大将殿の艦でないことがせめてもの救いではあるが、それでも足を失って撤退とあっては、命令違反もいいところだ。
「チッ…駆動系がやられてなければいいが…!」
船の方へ急ぐスガを追って、ザッ、と足を踏み出せば、目の前には人影がひとつ。
「…!」
「アンタは…」
その人影の正体に最初に気づいたのは、ザキだった。
初めこそ逆光でよくわからなかったものの、その姿には私も見覚えがあった。
先に、この地に偵察にきたときに顔見知りになった…タマゴ、といったか。
この地で『シノビ』?という任に就いているらしい以上、この爆発はこいつのせいだと考えるのが自然だろう。
…普段そうしているように、私とザキが前衛に出て、射撃中心の戦法であるスガを後衛に下げた。
「……あの爆発の原因は、貴様か」
そう問えば、タマゴはしらを切るようにへらり、と笑う。
それを、私とザキの後ろから、スガが「嘘だ」と一蹴した。
「お前の体から、硝煙の匂いがする」
スガは私たちの背後にいたため、その表情は読み取れなかったが、おそらくはその場で、タマゴを排除することは3人の心中で確定しただろう。
…そこまでのやり取りを経て、タマゴの表情は先ほどまでの気の抜けたものではない、おそらくは『シノビ』の、いや、戦場に立つ者の顔になっていた。
「…君たちが上の命令でこの森を侵したように、私にも上からの命令ってのが、あるんだよ」
そう言って、構える。
こいつをこの場で逃してはならない。
一触即発の空気が漂う中、私たちも構えを一層深くした。
…ところが。
タマゴはどういうわけかその構えをあっさりと解き、代わりに一つの箱を投げてよこした。
地に落ちて、その衝撃で開いた箱から出てきたものを見て、全身にぞくり、と怖気が走る。
次の瞬間、私は発狂しているのかと疑われそうなほどに絶叫した。
その声に驚いたザキとスガが何か私に声をかけてきたようだったが、私には何も聞こえなかった。
「な、ナ…ナメクジっ…!!!!!!!」
地面を這いまわる、無数の軟体。
なぜ嫌いなのか、どこが嫌いなのか、などという疑問は愚問だ。
とにかく私は、この生き物が生理的に受け付けない。
どこで気取られたのかはわからないが、とにかくタマゴは私がこいつらを苦手なのを知っている。
…だが、私が狼狽しているうちに、タマゴはまんまと逃走したらしい。
不覚をとった。
だが、同じ手を二度と食うわけにはいかない。
「(こいつらの克服が、最優先課題か…)」
自身の落ち度で敵に逃走を許したふがいなさを嘆くとともに、その克服を心に誓う。
……………
うおおお打てた!!
そんなわけで、玉檎さんと対峙しました!!
タリスも文中で言ってますが、工作を受けた船はあくまで大将殿の艦隊とは関係のない船になります。
0回戦で玉檎さんにお会いした際、うっかりナメクジ嫌いなのを気取られて、今回の事態に至りました。
ただ、こんなことで相手に逃走を許すとは…!!!ってなってるので、2回戦までには克服したいと思います…!!
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