タリス三本目!!
玉檎さんに逃走されてからのお話。
追記から!!
玉檎さんに逃走されてからのお話。
追記から!!
「………う…」
「大丈夫かジギーさん」
……どれだけの間、私は気を失っていたのだろうか。
結局、あれからひとしきり騒いだあと、意識が遠のいて…それからのことは、よく覚えていない。
まだ頭がふらつきはするが、このまま倒れているわけにもいかない。
「……大丈夫だ…行くぞ」
「そんな青い顔して何言ってやがる、いいから引っこんでろ」
立ち上がろうとしたところをスガに制されるが、悲しいかな、あんな状態になった後では言い返す気力もないし、そもそもそんなことができる立場ではなかった。
タマゴには逃げられるし、まったく、情けない。
…そんなことをしていたら。
ガサッ
「!?誰だ!!?」
思わず立ち上がる。
…が、茂みから出てきたのは、敵兵ではなかった。
「…シェラ…!!?おい、しっかりしろ!どうした!!?」
別動していた、海軍のシェラ。
少し気難しいところはあるが、私はそんな彼女も好意的に見ている。
いわゆる、親友といっても過言ではない間柄だろう。
「う…タリス…?タリスなの…?」
「ああ私だ!お前…どうした、顔が青いぞ!?」
聞けば、どうも敵兵と交戦した際に毒を盛られたらしい。
幸い致死量は免れているようだが、ここまで移動してくるのもやっとだったようだ。
「スガ、船に清潔な布はないか?」
「確かあったはずだ、ちょっと待ってろ」
スガに頼んで船に積んであった布を持ってきてもらう間、傷口から毒を吸い出す。
正直、このトージョウというところの毒物に、ホウエン軍の持っている血清が効くとは限らない。
まだそう毒がまわっているわけではないと信じ、必死に処置をする。
「ジギーさん!スガっち戻ってきたぞ!!」
「本当か!!?」
傷口をよく消毒すると、持ってきてもらった布できつめに縛った。
「きつくないか?」
「大丈夫…そろそろ、前線に戻るわ…」
そう言って、ふらふらと立ちあがるシェラの腕をぐっと引っ張って止める。
「お前は戻れ、こんな手負いの状態で戦えるわけがないだろう!」
「でも!このまま船に戻ったら周囲が不安がる…!!」
「いいから!船に戻れば周囲が不安だろうが、今お前が前線に出たら私が不安だ…わかるな?」
はっきりと自分の気持ちを吐露すると、シェラはようやく納得した様子で頷いた。
「わかったわ…あなたがそこまで言うのなら」
シェラが乗ってきた船まで彼女を送り届けた頃には、気分もずいぶん良くなっていて。
先ほどまでの様子をザキとスガに茶化されながらも、周囲の状況を確認する余裕はできるようになった。
作戦行動を、続ける。
……………
シェラさんの傷治療させていただきました!!
どうなんだろう、船戻る前にもうちょっと問答あったのかな…!!
ザッキーさん・スガさん・シェラさんお借りしました!!
「大丈夫かジギーさん」
……どれだけの間、私は気を失っていたのだろうか。
結局、あれからひとしきり騒いだあと、意識が遠のいて…それからのことは、よく覚えていない。
まだ頭がふらつきはするが、このまま倒れているわけにもいかない。
「……大丈夫だ…行くぞ」
「そんな青い顔して何言ってやがる、いいから引っこんでろ」
立ち上がろうとしたところをスガに制されるが、悲しいかな、あんな状態になった後では言い返す気力もないし、そもそもそんなことができる立場ではなかった。
タマゴには逃げられるし、まったく、情けない。
…そんなことをしていたら。
ガサッ
「!?誰だ!!?」
思わず立ち上がる。
…が、茂みから出てきたのは、敵兵ではなかった。
「…シェラ…!!?おい、しっかりしろ!どうした!!?」
別動していた、海軍のシェラ。
少し気難しいところはあるが、私はそんな彼女も好意的に見ている。
いわゆる、親友といっても過言ではない間柄だろう。
「う…タリス…?タリスなの…?」
「ああ私だ!お前…どうした、顔が青いぞ!?」
聞けば、どうも敵兵と交戦した際に毒を盛られたらしい。
幸い致死量は免れているようだが、ここまで移動してくるのもやっとだったようだ。
「スガ、船に清潔な布はないか?」
「確かあったはずだ、ちょっと待ってろ」
スガに頼んで船に積んであった布を持ってきてもらう間、傷口から毒を吸い出す。
正直、このトージョウというところの毒物に、ホウエン軍の持っている血清が効くとは限らない。
まだそう毒がまわっているわけではないと信じ、必死に処置をする。
「ジギーさん!スガっち戻ってきたぞ!!」
「本当か!!?」
傷口をよく消毒すると、持ってきてもらった布できつめに縛った。
「きつくないか?」
「大丈夫…そろそろ、前線に戻るわ…」
そう言って、ふらふらと立ちあがるシェラの腕をぐっと引っ張って止める。
「お前は戻れ、こんな手負いの状態で戦えるわけがないだろう!」
「でも!このまま船に戻ったら周囲が不安がる…!!」
「いいから!船に戻れば周囲が不安だろうが、今お前が前線に出たら私が不安だ…わかるな?」
はっきりと自分の気持ちを吐露すると、シェラはようやく納得した様子で頷いた。
「わかったわ…あなたがそこまで言うのなら」
シェラが乗ってきた船まで彼女を送り届けた頃には、気分もずいぶん良くなっていて。
先ほどまでの様子をザキとスガに茶化されながらも、周囲の状況を確認する余裕はできるようになった。
作戦行動を、続ける。
……………
シェラさんの傷治療させていただきました!!
どうなんだろう、船戻る前にもうちょっと問答あったのかな…!!
ザッキーさん・スガさん・シェラさんお借りしました!!
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