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ようやくアル2回戦1本目!
追記から!!

「……プレート…?おねえちゃん、それなぁに?」

「んー…私もよく分かんないや…でも、三銃士様が調べたいって言ってるんだもん、絶対持って帰ろうね、アル!!」

その言葉に、こくん、とうなずく。
…二人の現在位置は、ホウエン軍領海・『小島の横穴』と称されるらしい場所。
目の前にあるのは、確か艦隊、といったはずだ。

「……おねえちゃん、あそこに、プレートあるかな…?」

「うーんどうだろう、でも、頑張って探してみよう!」

トンッ、とそのうちの一隻の甲板に降り立つ。
…と、次の瞬間に聞こえてきたのは怒号。

「侵入者だ!!!」

その声に呼ばれるように外へ飛び出してきた人影。
全身を青でまとめ、手に大きな砲筒を携えた青年。

「…お前ら、そこで何してr…おい、やめろ」

「わああああ、いいなぁ、この武器いいなぁ!!!ねぇねぇ、これ頂戴?」

「やらん!!!」

おねえちゃんは、その青年の砲筒を見て目をきらきらさせている。
…が、武器を持って表に出てきた以上、戦闘行為は避けられないだろう。
カンッ、とブレスレットを合わせる澄んだ音が響くと、次の瞬間、アルデラの腕は、磁場を発する虫のそれに変化した。
…そして、それを見た青年の顔が青ざめ、すぐに真っ赤になった。
その顔色の変化は恐怖から来るものではなく…怒りから。

「………おいお前…今、何しやがった…?」

「……?」

その怒りは、明らかにアルデラに対して向けられたもの。
だが、今の一連の流れで、アルデラには青年を怒らせる要素を見出すことができなかった。

「とぼけるんじゃねぇ、お前の腕がその形になった瞬間に、俺の食料が燃え尽きたんだよ!!」

「………アル、しらない」

知らない、と言っているにも関わらず、青年の怒りは収まる様相を見せない。
砲筒をアルデラに向かって構えたその姿を見て、おねえちゃんもはっと前に向き直る。

「そ、そうだった、今は敵だった!!やるよ、アル!!」

「うん」

そう言うと、爪を大きく振りかざして相手に突っ込む。
電気には弱い体質なのか、それとも単に武装の問題か、アルデラからじりじりと距離をとりつつ、砲筒を放つ機会をうかがっているようだった。
あの大きさの砲筒で攻撃されたら致命傷だ。
遠距離からでも打てる電撃球を投げつけつつ、近くによる機会をうかがう。
…が、なかなか近寄らせてもらえない。

「アルっ、ちょっとどいてて!!」

後ろからおねえちゃんの声がして、サッと横に飛び退くと、青年の足元を狙っておねえちゃんが銃を撃つのが見えた。

「!!?」

「アル、逃げよう!」

「……わかった」

そう言って横穴の方へ走りだす。
青年に追われないように、道をあちらへ、こちらへ。
気づいた時には。

「………おねえちゃん、どこ…?」

広い横穴の中、はぐれてしまった。




……………

うおおお打てた!!
リモスおねえちゃんと共闘でスガさんとエンカ!ってことで、気合い入れて打たせていただきました!!
決着は付けずに隙を見て逃走、小島の横穴内部に侵入って形になります!!
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電気蜘蛛は毒蛇の夢を見るか?
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