アルの2本目…特にバトル描写ではないですが、ホウエンとの共闘と言うことでやりたかったこと一本!
http://poisonlightning.or-hell.com/Entry/15/ このSSを読むと分かりやすいかもしれない。
追記から!
http://poisonlightning.or-hell.com/Entry/15/ このSSを読むと分かりやすいかもしれない。
追記から!
リトおにいちゃんと別れ、周囲に敵がいないことを確認しながら歩く。
こんなことになってから何度も経験していることだが、やはり、ひとりは苦手だ。
「…アル?てっきりリトと一緒だと思っていたが…」
「…!」
生まれたときからずっと聞いてきた、アルデラにとって一番聞き覚えのある、声。
アルデラの産声を、きっと誰より喜んでくれたであろう、その声の主は。
「はかせ…!」
「リトはどうしたんだ?」
「……えっと、リトおにいちゃん、さっきまでいっしょだったけど、いまは、べつべつ」
そうか、と短く返すと、はかせはそのままアルデラの手を引いて歩きだした。
あまりひとりでうろつくんじゃない、と付け加えて。
……………
しばらく周辺を探索していると、アルデラには見覚えのある姿。
「(…あ…)」
全身を青でまとめ、大きな大砲状の武器を持った男の人。
確か、この間リモスおねえちゃんと一緒に戦ったときに会った男の人だ。
向こう側がこちらに気づく。
「……お前は…」
向こうもアルデラに見覚えがあったとみえ、声をかけてきたが、アルデラはサッとはかせの後ろに身を隠した。
「…アル?」
「…アル、このおにいちゃん、きらい」
そう言って、ぷい、と顔をそむける。
初めて会ったとき、いきなりアルデラに怒りをぶつけるように怒鳴ってきた人。
わけも分からず怒られて、そのあとなし崩し的に戦闘に突入したことをよく覚えている。
「出会いがしらにずいぶんな言い分じゃねぇか…おい、あんたがこいつの親なのか?」
「親…そうだな、『親』だ…アル、この人との間に何があったかは知らないが、いきなり『嫌い』なんて口にするものじゃないぞ、ちゃんと謝れ」
はかせにはそう言われるものの、どうして怒られているかもわからないまま怒られて、素直に謝ることなどできるはずがなかった。
その旨を伝えると。
「…?聞くが、この子が何かしたのか?」
「こいつの腕が変化した瞬間に、俺の食料が燃え尽きた」
その答えを聞くと、はかせは合点が行ったようにふむ、と小さく声を出した。
そして、そのことについて説明を始める。
「すまない、それはこの子の持っている身体能力のようなもので、変化したその一瞬だけ、強い電気エネルギーで相手の未調理の食材を焼き払う…この子の意志には関係なく、な」
「…やっぱりあんたらの技術はよく分からねぇな」
そう溜息混じりに言う男の人。
見た感じ、怒っているわけではなさそうだ。
「……ごめんなさい」
小さく謝ると、ずい、と目の前に差し出されたのは、オレンジ色をした果物。
顔を上げれば、男の人は困ったような顔をして笑っていた。
「…ったく…ほら、食いな、その腕してるときは大丈夫なんだろ?」
恐る恐るそれを受け取り、口をつける。
柑橘系独特の、強めの酸味。
おいしい、と笑えば、相手からも笑顔が返ってくる。
「よかったな、アル、仲直りできて」
そう言って、はかせが頭を撫でてくれた。
少しばかりの、穏やかな時間。
男の人と仲直りできたのも、はかせに撫でてもらったのもうれしくて、それを噛みしめるように、果物にかじりついた。
……………
打てた!!
2回戦のときに特性:緊張感でスガさんの食料を燃やして以来の再会でしたが、はかせがそれを説明してくれてようやく仲直りできましたっていう話←
バトル描写は一切ないですが、書いてて非常に楽しかったです///
こんなことになってから何度も経験していることだが、やはり、ひとりは苦手だ。
「…アル?てっきりリトと一緒だと思っていたが…」
「…!」
生まれたときからずっと聞いてきた、アルデラにとって一番聞き覚えのある、声。
アルデラの産声を、きっと誰より喜んでくれたであろう、その声の主は。
「はかせ…!」
「リトはどうしたんだ?」
「……えっと、リトおにいちゃん、さっきまでいっしょだったけど、いまは、べつべつ」
そうか、と短く返すと、はかせはそのままアルデラの手を引いて歩きだした。
あまりひとりでうろつくんじゃない、と付け加えて。
……………
しばらく周辺を探索していると、アルデラには見覚えのある姿。
「(…あ…)」
全身を青でまとめ、大きな大砲状の武器を持った男の人。
確か、この間リモスおねえちゃんと一緒に戦ったときに会った男の人だ。
向こう側がこちらに気づく。
「……お前は…」
向こうもアルデラに見覚えがあったとみえ、声をかけてきたが、アルデラはサッとはかせの後ろに身を隠した。
「…アル?」
「…アル、このおにいちゃん、きらい」
そう言って、ぷい、と顔をそむける。
初めて会ったとき、いきなりアルデラに怒りをぶつけるように怒鳴ってきた人。
わけも分からず怒られて、そのあとなし崩し的に戦闘に突入したことをよく覚えている。
「出会いがしらにずいぶんな言い分じゃねぇか…おい、あんたがこいつの親なのか?」
「親…そうだな、『親』だ…アル、この人との間に何があったかは知らないが、いきなり『嫌い』なんて口にするものじゃないぞ、ちゃんと謝れ」
はかせにはそう言われるものの、どうして怒られているかもわからないまま怒られて、素直に謝ることなどできるはずがなかった。
その旨を伝えると。
「…?聞くが、この子が何かしたのか?」
「こいつの腕が変化した瞬間に、俺の食料が燃え尽きた」
その答えを聞くと、はかせは合点が行ったようにふむ、と小さく声を出した。
そして、そのことについて説明を始める。
「すまない、それはこの子の持っている身体能力のようなもので、変化したその一瞬だけ、強い電気エネルギーで相手の未調理の食材を焼き払う…この子の意志には関係なく、な」
「…やっぱりあんたらの技術はよく分からねぇな」
そう溜息混じりに言う男の人。
見た感じ、怒っているわけではなさそうだ。
「……ごめんなさい」
小さく謝ると、ずい、と目の前に差し出されたのは、オレンジ色をした果物。
顔を上げれば、男の人は困ったような顔をして笑っていた。
「…ったく…ほら、食いな、その腕してるときは大丈夫なんだろ?」
恐る恐るそれを受け取り、口をつける。
柑橘系独特の、強めの酸味。
おいしい、と笑えば、相手からも笑顔が返ってくる。
「よかったな、アル、仲直りできて」
そう言って、はかせが頭を撫でてくれた。
少しばかりの、穏やかな時間。
男の人と仲直りできたのも、はかせに撫でてもらったのもうれしくて、それを噛みしめるように、果物にかじりついた。
……………
打てた!!
2回戦のときに特性:緊張感でスガさんの食料を燃やして以来の再会でしたが、はかせがそれを説明してくれてようやく仲直りできましたっていう話←
バトル描写は一切ないですが、書いてて非常に楽しかったです///
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