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タリス3本目になります!
先に断わっておきますが序盤戦です。
序盤戦です(大事なことなのでry
流血表現大量ですので苦手な方は窓閉じお願いします。

追記から!!

「…で?お前らの偵察の結果は?」

「どうやらこの辺りはシンオウとISHのいわば国境線のようだな…境界かどうかは分からんが、それぞれの世界が滅茶苦茶にくっついた状態だった…立っているだけで目が回りそうだ」

「確かになー…けど、ただでさえシンオウとISHが混じったようなところで、トージョウの連中なんか乱入してきたら余計わけ分かんないよなー」

そんなことを言いながら、ザキがけらけらと笑う。
…そんな空気を一変させる、音。
肉を斬り、血だまりを踏みしめる、湿った音。
戦場で聞かない日はない音だが、若干通常と同じような空気をまとっていた私たち3人の注意をそちらに向けるには十分すぎた。

「おい…」

「噂をすれば…ってやつか?」

ザキとスガが苦笑を浮かべつつ、その音の先を見れば。

「(タマゴ…?…と…誰だ…?)」

口元を笑みの形に歪めながら、刀で周囲をなで斬りにして歩いてくる、青い衣装の男。
タマゴがそれにぴたりと付き添うところをみると、シノビというものが持つ主従関係、というものなのだろう。

「…あぁ…やはり戦はいい…そうだろう、我が下僕よ」

「…」

以前会った時と、確実にタマゴの雰囲気は違っていた。
これが、シノビというものなのか。
目の前にまで現れた二人のまとう剣呑な空気は、一瞬にして私たちを飲み込み…そして。

「いい目だ…殺気に満ちたいい目をしている…一太刀交えようではないか、異国の軍人どもよ」

既に何人の血を吸ってきたのだろうか、血糊がべったりとついた刀をこちらに向けて構えてくる。
…白兵戦なら、ザキやスガより私が出た方がいいだろう。
右腕だけで男の剣戟を受け止められる自信はあまりないが、そのまま軍刀を抜き、応戦の構えをとった。
後ろでザキとスガも援護してくれている今なら、いけるはずだ。

「ほう、女、お前が相手をするというのか?いいだろう、さぁ存分に殺意を向けろ!」

「ふん…戦場で高揚するタイプか…」

そう、お互いに刀を振りかざせば、それが開戦の合図。
やはり、一撃は重い。
何とか相手の刀を右腕のみで受け止め、刀をはじくことには成功した、ものの。

「七海様っ!!!!!」

気づいた時には、もう遅い。

ザキとスガが、私を呼ぶ声がして、そちらに目線を向ければ、走り寄ろうとする二人の足元を、何かが止めた。
横目でよく見えないが、飛び道具の類、だろうか。

「ちっ…出てくるの待ってたらこれかよっ…!!!」

苛ついた様子でスガがつぶやくのと

「…あ…」

私の視界の半分が、紅に染まるのは、ほぼ同時の出来事。

→Next…
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電気蜘蛛は毒蛇の夢を見るか?
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