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少々遅れましたがアルの導入になります!
追記から!!

「………しっぱい、しちゃったのかな」

結局、前回の侵攻では山頂まで登ることはできず、ISHの戦果も伝聞でしか聞いていない。
正直、アルデラにとってプレート云々はあまり重要度の高い関心事ではないのだが、ISHの戦況が思わしくなければ、それだけ自分が大好きな人との別れが早まることは、ぼんやりとわかっていた。

「アル」

「…あ」

リトおにいちゃん。
いつも自分のことを気にかけてくれるお兄ちゃん。
今回は、リトおにいちゃんやリモスおねえちゃんに怪我をさせた相手がいるところと手を組まなくてはいけないらしい。

「(それが)」

「(『うえのひと』のかんがえだから)」

アルデラには、それもよく分からなかった。
今回手を組む人たちのには、アルデラもひどく怪我を負わされているし、正直、あまり気は進まない。
そんなアルデラに今回声をかけてきたのがリトおにいちゃんだった。

「アル、一人で行くのは危ないよ、俺と一緒に行こう」

その言葉にこくりとうなずいて、少し前にのぼった山へと登る。
リトおにいちゃんは、この間自分が怪我をしたにも関わらず、アルデラのことが心配と言ってすぐ近くから武器を構えて一緒に歩いてくれる。
偵察の時は、もっと和やかな雰囲気だったような気がして、少々の寂しさは去来するが仕方がない。
こうして、一緒に来てくれるだけでも十分なのだ。

山の、中腹。

きし、という人たちや、変わった服を来た人たちが一斉にこちらに気づく。
きっ、と相手を見据えると、そのまま腕を変化させて相手に突っ込む。

「アル、あまり突っ込むと危ないよ」

そう言いながら、リトおにいちゃんも電磁砲を構えた。
アルデラの死角から飛んでくる攻撃を、その電磁砲で撃ち落としていく。

「………おにいちゃん、かっこいい」

短い刃物や、長い槍で距離を縮めようとしてくる相手を爪で払いのけながら、思わずそんなことが口をついて出る。
相手グループのリーダーらしい男がこちらへ向かってくるのを、リトおにいちゃんと目くばせして同時に叩く。
広く煙が立ち上ったかと思えば、そのあとには、全身に電気を浴びて動かなくなってしまった相手の姿。

「…アル、このあたりはあらかた片付いたみたいだ…ちょっと分かれてここ周辺を探索しようか」

リトおにいちゃんのその提案にこくりとうなずくと、いったんおにいちゃんと別れることにした。




……………

アルの導入部分でした!!
リトさんお借りです!!
リトさんが突っ込むアルの愛語をサポートしてくれるということでそのネタが書きたくて!!
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電気蜘蛛は毒蛇の夢を見るか?
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