イベ期間は終わったけど!!
まだアルの方では消化し切れていない0回戦がいくつかあるので打つ!!
ノノちゃんと出会って、親友関係になるあたりのお話。
追記から!!
まだアルの方では消化し切れていない0回戦がいくつかあるので打つ!!
ノノちゃんと出会って、親友関係になるあたりのお話。
追記から!!
「……?」
はじめて、はかせの居る研究所から出て、同じ年頃のミュータントやサイボーグが集まる場所に行った時のこと。
…部屋の隅、誰とも話をせずに泣いていた女の子。
「…っく…おかあ、さん……」
「(おかあさん?)」
おかあさん、というものの存在を、彼女…アルデラは知らない。
彼女は、はかせ(正確には、はかせの両親)に『造られた』存在だから。
この世界には、アルデラのように『造られた』ミュータントと、もともとはヒトで、そこから『改造された』ミュータントがいるのだということは、ぼんやりと予備知識として存在していた。
…目の前の女の子は、きっと後者なのだろう、とアルデラは思う。
…そして、その『おかあさん』というヒトは、彼女にとって、大事なものだったのだと。
同時に、ミュータントになったことで、その『おかあさん』を失ってしまったのだろうと。
「……ねぇ」
「……え…?」
目を泣き腫らし、顔を上げた彼女に、
「…アル、そとにでるの、はじめてだから、あなたのすんでたところのこと、おしえて?」
そっと、語りかけた。
……………
…その、ノノという女の子は、なるほど、小さい頃はヒトとして生活していたために、アルデラよりたくさんのことを知っていた。
年齢の近い(あとで聞いたら、同じ年だったようだが)友達ができたのは初めてのことで、アルデラは彼女にたくさんのことを教わったし、一緒にいろんなところへ出かけたりもした。
…いつしか、アルデラは彼女のことが大好きだ、と思うようになった。
はかせや、研究所のおにいちゃん、おねえちゃん以外の人に、友愛感情を抱いたのは、これが初めてだった。
…が。
どれだけ彼女と言葉を交わしても、彼女が『おかあさん』を思って泣くことはなくならなかった。
そんな彼女に、アルデラはぽつりとつぶやく。
「……ノノ…アル、おもった…ないても、その、『おかあさん』って、かえってこない」
その率直すぎる言葉が、どれだけノノを傷つけただろう。
言葉が人を傷つけるということを知るには、アルデラの精神はまだ幼すぎた。
もちろん、その言葉に彼女が激昂したのは言うまでもない。
「アルにっ…アルに何がわかるの!?アルは研究所で生まれて、お父さんもお母さんもいないくせにっ!!」
…それを言われても、悲しいという感情を共有することはできない。
ノノの言うとおり、アルデラには『おとうさん』や『おかあさん』と呼ばれる人はいないのだから。
それでも、アルデラにはひとつだけ、言えることがあった。
「……アルは、ないてるノノがきらい」
「…っ…じゃあっ…どうしろtt「でも」
掴みかかられたまま、顔をあげる。
「…ノノのことなかせるやつは、アル、もっときらい」
それがこのときのアルデラに分かっていたかはさておき、アルデラにとって、『友達』が悲しい顔をしているのは悲しいことで、その原因をつくっている相手は怒りの対象であった。
「…だから、アル、ノノにわらってほしい」
言葉も心も、まだ足りない、そんなアルデラの、精一杯の激励。
……………
うおおお打てた!!
すごい前からこのネタ書きたい書きたい思ってたんですが、結局企画終盤になってしまいました…!
後半のアルのセリフは、本当使いたかったセリフなので日の目を見れて嬉しいです///
ノノちゃんお借りしました!!
はじめて、はかせの居る研究所から出て、同じ年頃のミュータントやサイボーグが集まる場所に行った時のこと。
…部屋の隅、誰とも話をせずに泣いていた女の子。
「…っく…おかあ、さん……」
「(おかあさん?)」
おかあさん、というものの存在を、彼女…アルデラは知らない。
彼女は、はかせ(正確には、はかせの両親)に『造られた』存在だから。
この世界には、アルデラのように『造られた』ミュータントと、もともとはヒトで、そこから『改造された』ミュータントがいるのだということは、ぼんやりと予備知識として存在していた。
…目の前の女の子は、きっと後者なのだろう、とアルデラは思う。
…そして、その『おかあさん』というヒトは、彼女にとって、大事なものだったのだと。
同時に、ミュータントになったことで、その『おかあさん』を失ってしまったのだろうと。
「……ねぇ」
「……え…?」
目を泣き腫らし、顔を上げた彼女に、
「…アル、そとにでるの、はじめてだから、あなたのすんでたところのこと、おしえて?」
そっと、語りかけた。
……………
…その、ノノという女の子は、なるほど、小さい頃はヒトとして生活していたために、アルデラよりたくさんのことを知っていた。
年齢の近い(あとで聞いたら、同じ年だったようだが)友達ができたのは初めてのことで、アルデラは彼女にたくさんのことを教わったし、一緒にいろんなところへ出かけたりもした。
…いつしか、アルデラは彼女のことが大好きだ、と思うようになった。
はかせや、研究所のおにいちゃん、おねえちゃん以外の人に、友愛感情を抱いたのは、これが初めてだった。
…が。
どれだけ彼女と言葉を交わしても、彼女が『おかあさん』を思って泣くことはなくならなかった。
そんな彼女に、アルデラはぽつりとつぶやく。
「……ノノ…アル、おもった…ないても、その、『おかあさん』って、かえってこない」
その率直すぎる言葉が、どれだけノノを傷つけただろう。
言葉が人を傷つけるということを知るには、アルデラの精神はまだ幼すぎた。
もちろん、その言葉に彼女が激昂したのは言うまでもない。
「アルにっ…アルに何がわかるの!?アルは研究所で生まれて、お父さんもお母さんもいないくせにっ!!」
…それを言われても、悲しいという感情を共有することはできない。
ノノの言うとおり、アルデラには『おとうさん』や『おかあさん』と呼ばれる人はいないのだから。
それでも、アルデラにはひとつだけ、言えることがあった。
「……アルは、ないてるノノがきらい」
「…っ…じゃあっ…どうしろtt「でも」
掴みかかられたまま、顔をあげる。
「…ノノのことなかせるやつは、アル、もっときらい」
それがこのときのアルデラに分かっていたかはさておき、アルデラにとって、『友達』が悲しい顔をしているのは悲しいことで、その原因をつくっている相手は怒りの対象であった。
「…だから、アル、ノノにわらってほしい」
言葉も心も、まだ足りない、そんなアルデラの、精一杯の激励。
……………
うおおお打てた!!
すごい前からこのネタ書きたい書きたい思ってたんですが、結局企画終盤になってしまいました…!
後半のアルのセリフは、本当使いたかったセリフなので日の目を見れて嬉しいです///
ノノちゃんお借りしました!!
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