電気蜘蛛は毒蛇の夢を見るか？

ぎりっぎりですが!!!
タリスであともう一本どうしてもやっておきたくて!!
拠点に戻ってからのお話。
追記から!!

…周辺に敵方の姿がなくなってきたことを確認し、拠点に戻る。

「(…ヒムカは、大丈夫だろうか)」

ほとんど応急処置もいいところの処置しかさせてもらえていない。
…あんな状態で、それ以上傷が開いたらどうするつもりだ、阿呆。

そんなことを、思っていたら。

「はは…ただいま」

「…ヒム…カ…？」

「調子に乗って戦ってたらこんなことになってた、まぁ楽しかったからいいかｎ「ばっ…馬鹿か貴様はっ!!!!!!」

私の心配を知ってか知らずか、満身創痍という言葉すら似つかわしくない、そんな状態で帰ってきた。
もう、どんな顔をしていいのか分からない。
いろいろな感情がないまぜになってとっさに出た言葉が、今の言葉だった。

「えっいや、大丈夫だって！ピンチならそれだけ燃えるんだからさ!!」

「…貴様のっ……貴様のその自信の根拠はなんだっ！人の気も知らずに…こんなことならあの時、縛り付けてでももう少し処置をしておけばっ……!!!」

心配が過ぎて、柄にもなく精神的にかなり削られてしまっていた。
そんな感情は、軍人として…作戦行動中は捨てるべきだと、わかっていた、はずなのに。

「ちょ、ちょっと待ってって、人の気ってどういう…！」

「私がどれだけお前の傷の具合を心配していたと思ってる！どれだけっ…ふあんだった、とっ……!!!」

…感情が昂ぶって涙を流すことなど、どれくらいぶりだったか。
いや、涙を流していたことすら、今の今まで気付いていない程度には、私は冷静さを失っていたのだろう。

…ぽすり、と頭を抱き込まれる感覚と、その直後に飛んできた言葉を聞くまで。

「…泣くほど心配してくれた？…じゃ、今度は、その無事に帰ってきた俺がタリスを慰める番ってことで」

「……っ…」

「いつも作戦行動だからって我慢してんでしょ？……今は、好きに泣いていいよ」

「………ばか、か…おまえっ…はっ……」

…抱き込まれた頭に、少し、力がこもった気がして。




……………

うおおお打てた超ぎりぎり!!!
満身創痍で帰ってきたヒムカさんを半泣き説教からのぎゅっぎゅして慰めてもらうってネタをですね…どうしても書きたくてですね…!!!←
ヒムカさんお借りしました!!