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本当に企画稼働当初に盛り上がってたのに形にできなかったネタを今形に…。
何か全体的に惚気要素あり。
追記から!!

ある日の訓練後。

「タリスさーん!!」

…この声は。

「…どうした、ボリス」

陸軍の後輩、ボリス。
どういうわけか、私に懐いてきてくれる。
人懐っこくとても良い子だと思う。
この後輩がこんな風に声をかけてくる時は、大体。

「ちょっと聞いてくださいよ!ザッキーがまた女の子口説いてて!」

若干腹を立てているらしいボリスを軽く諫め、場所を変えようと提案した。
…正直、自室ではほかの人間にも壁越しに聞こえてしまうし、相談を受けるには不適だと判断した。

……………

―某所の喫茶店の一角。

「それで、その女の子結構可愛かったし、やっぱり私じゃだめかなぁって…」

…まったく、どうしてこの後輩は自分の女性としての魅力にこう自信がないのだろう。
実は、彼女からこういった相談を受けることは初めてではなく、そのたびに彼女はこういった言葉を口にするのだった。

「…いいか、ボリス…何度かすでに言ったと思うが、あいつは確かにふらふらしてるが必ずお前の所に帰ってくる…現に今までもそうだっただろう?」

「……」

いつしかボリスのフォークが止まり、じっと私を見ていた。

「…どうした?」

「…いえ、なんか…信頼してるんだなぁって、ザッキーのこと」

おい。
私のことまでそういう目で見るのはやめろ。
流石に表情をひきつらせて言葉をはさむ。

「おい…いいか、よく聞いておけ、はっきり言って私とザキは腐れ縁以外の何物でもない、だからそういう目で私を見るな…」

「…だって、今までずっと一緒だっただろうし…」

「そのことと、お前とザキの信頼関係はまったくの別物だ、安心しろ」

そう言って苦笑する。
しばらく話をしているうち、ボリスにもだいぶ笑顔が戻ってきたようで、この間の非番でザキと出かけた話やら、訓練のあとに話した内容やらをいろいろと話してくれるようになった。
…まったく、幸せそうで何よりじゃないか。

「…ふふ、もう大丈夫そうだな?ザキのナンパは癖のようなものだ…拠点に帰ったら、ちゃんと普通に会話できるな?」

「はい!なんかいっぱい話聞いてもらっちゃって…ありがとうございます!ところで…」

笑顔の質を変えて、再び私の方を見る。

「タリスさんの方はどうなんですか?」

「なっ…ななななっ…ばっ、馬鹿かお前はっ!!別に私のことはいいだろうがっ!!」

まったく、女というのはどうしてこうなんだろうか。
少なくとも私は、そんなに自分の…その、恋愛関係を詳しく語ることはできないし、そういう話の話し手になるのは苦手だ。

「えー、だって私今いろいろ話したじゃないですかー!今日はタリスさんの話聞くまで帰しませんからね!!」

「勘弁してくれ…」

その時私が何を話したのかは、ここでは言わないことにしておこう。




……………

うおおお打てた!!
企画稼働当初に、ボリスさんのザッキーさんに関する愚痴を聞く役を頂戴してたので…そのお話を///
女子トーク楽しいねうふふ///
ボリスさんと、シルエットだけザッキーさんとヒムカさんお借りしました!!
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電気蜘蛛は毒蛇の夢を見るか?
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