このあと家族と行動することになりますが、その前にアルの反転戦!
打っていたら結構な残酷描写になったので苦手な方は注意で!!
追記から!
打っていたら結構な残酷描写になったので苦手な方は注意で!!
追記から!
「…妙だな」
研究所の中、飲んでいたものをことりと置くと、はかせは窓の外を見てそう呟いた。
「みょー?」
「妙、な…戦況は少しばかり落ち着いたはずだが、アルの言ったとおり、よくないことが起きている可能性はある」
アルデラはその言葉を、リモスおねえちゃんとリトおにいちゃんと一緒に聞いていた。
そして、もう一度山に登ったら、何かがわかるかもしれない、とはかせは言う。
「ねぇ、じゃあ二手に別れて、山の頂上で落ち合おうよ!」
リモスおねえちゃんがそう言うと、横にいたリトおにいちゃんもこくり、と頷く。
「…本当は、4人で行動した方がいいかもしれないけど…人数が多いと中腹で襲われた時に動きづらいからね…俺も、姉さんの意見に賛成」
そんな話し合いを繰り返した末、アルデラとはかせ・リモスおねえちゃんとリトおにいちゃんという2組に分かれて山を登ることになった。
……………
そして、山の中腹。
…みんなの危惧は、真実となった。
「あはっ、おまえがアル?ねぇ、アル、アルのことこわしていいんだよね?」
…周辺の岩場を飛び越え、身軽な動きで目の前に現れたのは、表情にこそ違いはあるが、『アルデラそのもの』であった。
楽しそうに笑っているものの、どこか乾いたような、中身はアルデラとは全く異質のモノ。
「……なんで、アルがもうひとりいるの?はかせ、アルもうひとりつくったの?」
「…いや、そんなはずはない…だいいc…っ!!?」
いきなり飛んできたのは、電撃弾・エネルギー弾・音波兵器と目白押し。
はかせもアルデラも、それをかわすのがやっとだった。
「なんで?そんなのどうでもいいよ、アル、こんなせかいのこと、なにもわからなくていい」
あ。
「アルは、はかせたちニンゲンが、ぶきにするためにかってにつくったものだから、せかいのことなんかわからなくていい」
たぶん、アルデラと、隣にいるはかせの思ったことは、このとき完全に一致していたに違いない。
「ニンゲンも、このせかいも、ぜんぶこわす…アル、かってにアルのことつくったニンゲンなんか、せかいなんか、きらい」
…『コレ』は、アルデラであってアルデラではない。
ただただ純粋に、ヒト(その言葉を借りるなら、勝手に自分を作ったヒト)と、その属する世界の破壊だけを欲する、それ以外のことは完全に思考から抜け落ちた、思考しない殺戮・破壊兵器。
そういった意味では、『殺す』『壊す』方面に欲求の特化した幼い子供そのものだった。
「あははっ、だからね、アル、アルのこともきらい!ニンゲンじゃないのにニンゲンのまねして、いろんなことしりたいっておもうアルのことなんかきらい!だから…」
ざしゅっ。
「!!!!!!」
「アルのこといっぱいいっぱいいっぱいこわしたら、こんどははかせ!かってにアルのことつくったはかせのことは、アルのことよりいっぱいいっぱいいっぱいこわすの!あはははははははっ!!!!!!!」
笑顔を崩さぬまま、笑う。
その目に焦点はない。
ただ狂ったように破壊を求め…そして、その目標は、ほかでもなく目の前にいるアルデラとはかせ。
…が。
左腕を斬りつけられてなお、アルデラは相手に向かって走った。
はかせのこともこわす、と相手が笑った直後の話。
ほぼ瞬間で相手の前に滑り込むと、至近距離でエネルギー弾をたたき込み続ける。
「…かっ……はぁっ…!!!!なんっ……でぇ……っ…!!?」
「……おまえ、アルのことおこらせた」
どんっ、どんっ、どんっ
おそらく、目の前の『アルデラ』が抱いた、最初で最後の疑問。
「…なんっ…でっ……アルっ……こわさ、れ……る、のっ……!!?」
どんっ、どんっ、どんっ
相手の全身が黒こげになるまで。
その笑顔が苦悶の表情になってもなお。
アルデラの手は緩まない。
それが、殺戮と破壊のみを望んだモノの最後だとでも言うように。
「…アルは、きめたの」
しんぞう、という場所に一番近い部分に獣の爪を当て。
「…アルは、みんなも、せかいも、まもりたい」
直接電気を流す。
「あっあぁぁぁあぁあぁっあああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
その声を断末魔に聞きながら、相変わらずほとんど表情のない目で見おろして。
「…だから…それをこわそうとするやつは、アルがこわす」
だが、その姿が、どういうわけかアルデラ自身の影に溶けるように消えた瞬間、アルデラの全身に痛みが走った。
今まで感じたことのないような痛み。
全身が焼け焦げるような、死んでしまいそうな痛み。
…だが、ここで痛がったら、きっとはかせに心配をかけてしまう、と思い、全身全霊で持ちこたえる。
でも、はかせには幼いアルデラの感覚などお見通しだった。
「…アル…下手な嘘をつくのはやめるんだ」
「…ちっ、ちがう……アル…いたく、なんか……」
「いいから、じっとしていろ」
持ち運びのできる培養液。
それを全身に塗る。
はかせもまだこの間の怪我が治っていないはずなのに、まずこうして怪我を治してくれた。
「…はかせ、ありがとう」
…やっぱり、自分はこの世界が好きで、そこに生きる人が好きだと。
痛みを抑えながら、思う。
…山頂までは、あともう少し。
……………
うおおおおお打てた!!!
家族組お借りしました!!
打ってたら本当アルも反転も暴走モードすぎてやばいと思ったなど←
研究所の中、飲んでいたものをことりと置くと、はかせは窓の外を見てそう呟いた。
「みょー?」
「妙、な…戦況は少しばかり落ち着いたはずだが、アルの言ったとおり、よくないことが起きている可能性はある」
アルデラはその言葉を、リモスおねえちゃんとリトおにいちゃんと一緒に聞いていた。
そして、もう一度山に登ったら、何かがわかるかもしれない、とはかせは言う。
「ねぇ、じゃあ二手に別れて、山の頂上で落ち合おうよ!」
リモスおねえちゃんがそう言うと、横にいたリトおにいちゃんもこくり、と頷く。
「…本当は、4人で行動した方がいいかもしれないけど…人数が多いと中腹で襲われた時に動きづらいからね…俺も、姉さんの意見に賛成」
そんな話し合いを繰り返した末、アルデラとはかせ・リモスおねえちゃんとリトおにいちゃんという2組に分かれて山を登ることになった。
……………
そして、山の中腹。
…みんなの危惧は、真実となった。
「あはっ、おまえがアル?ねぇ、アル、アルのことこわしていいんだよね?」
…周辺の岩場を飛び越え、身軽な動きで目の前に現れたのは、表情にこそ違いはあるが、『アルデラそのもの』であった。
楽しそうに笑っているものの、どこか乾いたような、中身はアルデラとは全く異質のモノ。
「……なんで、アルがもうひとりいるの?はかせ、アルもうひとりつくったの?」
「…いや、そんなはずはない…だいいc…っ!!?」
いきなり飛んできたのは、電撃弾・エネルギー弾・音波兵器と目白押し。
はかせもアルデラも、それをかわすのがやっとだった。
「なんで?そんなのどうでもいいよ、アル、こんなせかいのこと、なにもわからなくていい」
あ。
「アルは、はかせたちニンゲンが、ぶきにするためにかってにつくったものだから、せかいのことなんかわからなくていい」
たぶん、アルデラと、隣にいるはかせの思ったことは、このとき完全に一致していたに違いない。
「ニンゲンも、このせかいも、ぜんぶこわす…アル、かってにアルのことつくったニンゲンなんか、せかいなんか、きらい」
…『コレ』は、アルデラであってアルデラではない。
ただただ純粋に、ヒト(その言葉を借りるなら、勝手に自分を作ったヒト)と、その属する世界の破壊だけを欲する、それ以外のことは完全に思考から抜け落ちた、思考しない殺戮・破壊兵器。
そういった意味では、『殺す』『壊す』方面に欲求の特化した幼い子供そのものだった。
「あははっ、だからね、アル、アルのこともきらい!ニンゲンじゃないのにニンゲンのまねして、いろんなことしりたいっておもうアルのことなんかきらい!だから…」
ざしゅっ。
「!!!!!!」
「アルのこといっぱいいっぱいいっぱいこわしたら、こんどははかせ!かってにアルのことつくったはかせのことは、アルのことよりいっぱいいっぱいいっぱいこわすの!あはははははははっ!!!!!!!」
笑顔を崩さぬまま、笑う。
その目に焦点はない。
ただ狂ったように破壊を求め…そして、その目標は、ほかでもなく目の前にいるアルデラとはかせ。
…が。
左腕を斬りつけられてなお、アルデラは相手に向かって走った。
はかせのこともこわす、と相手が笑った直後の話。
ほぼ瞬間で相手の前に滑り込むと、至近距離でエネルギー弾をたたき込み続ける。
「…かっ……はぁっ…!!!!なんっ……でぇ……っ…!!?」
「……おまえ、アルのことおこらせた」
どんっ、どんっ、どんっ
おそらく、目の前の『アルデラ』が抱いた、最初で最後の疑問。
「…なんっ…でっ……アルっ……こわさ、れ……る、のっ……!!?」
どんっ、どんっ、どんっ
相手の全身が黒こげになるまで。
その笑顔が苦悶の表情になってもなお。
アルデラの手は緩まない。
それが、殺戮と破壊のみを望んだモノの最後だとでも言うように。
「…アルは、きめたの」
しんぞう、という場所に一番近い部分に獣の爪を当て。
「…アルは、みんなも、せかいも、まもりたい」
直接電気を流す。
「あっあぁぁぁあぁあぁっあああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
その声を断末魔に聞きながら、相変わらずほとんど表情のない目で見おろして。
「…だから…それをこわそうとするやつは、アルがこわす」
だが、その姿が、どういうわけかアルデラ自身の影に溶けるように消えた瞬間、アルデラの全身に痛みが走った。
今まで感じたことのないような痛み。
全身が焼け焦げるような、死んでしまいそうな痛み。
…だが、ここで痛がったら、きっとはかせに心配をかけてしまう、と思い、全身全霊で持ちこたえる。
でも、はかせには幼いアルデラの感覚などお見通しだった。
「…アル…下手な嘘をつくのはやめるんだ」
「…ちっ、ちがう……アル…いたく、なんか……」
「いいから、じっとしていろ」
持ち運びのできる培養液。
それを全身に塗る。
はかせもまだこの間の怪我が治っていないはずなのに、まずこうして怪我を治してくれた。
「…はかせ、ありがとう」
…やっぱり、自分はこの世界が好きで、そこに生きる人が好きだと。
痛みを抑えながら、思う。
…山頂までは、あともう少し。
……………
うおおおおお打てた!!!
家族組お借りしました!!
打ってたら本当アルも反転も暴走モードすぎてやばいと思ったなど←
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