タリスのSSは前回で終わりになってしまうかな?と思っていたのですが、イロさんのSSにたぎり過ぎたのでもう一本!!
時系列的には、ザッキーさんと一緒にスガさんを海軍の拠点に送り届けた直後の話。
NL要素濃いのでご注意!
こっちもNL要素濃いけど
http://poisonlightning.or-hell.com/Entry/34/
こっちを読んでおくと分かりやすいかもしれない。
追記から!!
時系列的には、ザッキーさんと一緒にスガさんを海軍の拠点に送り届けた直後の話。
NL要素濃いのでご注意!
こっちもNL要素濃いけど
http://poisonlightning.or-hell.com/Entry/34/
こっちを読んでおくと分かりやすいかもしれない。
追記から!!
「…では、あとはよろしく頼む」
ザキと共に海軍の軍医に一礼し、医務室を出る。
どうやら、気絶こそしているものの、命に別条はないようだ。
それを聞いた時、ザキと共に胸をなでおろした。
「…で、ジギーさんどうする?」
「…貴様もだとは思うが…この体力では何の助けにもなれん、出撃にせよ、ある程度のインターバルは必要だな」
「同感……おっと、また誰か搬入されんのか?海軍の軍医も大変だねぇ…っておーい、ジギーさーん??」
誰か、などと他人事で片づけられる問題ではなかった。
右目の端に映った、青。
見間違えるはずもない、その姿は。
「……っ…!!!」
ザキの制止を振り切るように、搬入される担架の後を追った。
「(なぜだ…なぜ…)」
……………
「…はっ…はぁっ…じ、ジギーさん…速過ぎっ……!!!ど、どーしたんだよいきなり血相変えてさ…」
そのザキの声は、私に届いていたのだろうか。
真っ白になった頭で、ただひたすらに、目の前に横たわる相手の名を呼び続ける。
「ヒムカっ…!目を…目を開けんか貴様っ…!!」
「……へっ…?…あ…ちょ、ジギーさん落ち着け!いいから落ち着け!!」
「…貴様がっ…私にかけた言葉は嘘か!?貴様の覚悟はそんなものかっ…目をっ…開けんかああああっ!!!!!」
医務室であることも忘れ、絶叫する。
握りしめた手が、少しでも動いてくれれば。
それだけで、少しでも救われるのに。
「(なぜ、動いてはくれない…)」
「ジギーさん…」
肩を落とした、その次の瞬間。
「……ん…」
ぴくり、と瞼が動いたのを、見逃す私ではなかった。
「……ヒムカ…?気が、ついた、のか…?」
「……あれ…タリス…それに、ザッキー、先輩…?スガ先輩は、一緒じゃないんだ…珍しいじゃん……」
まだ若干の意識の混濁はあるようだが、生きている。
また目を開けて、こちらを見ている。
「…馬鹿っ…馬鹿か貴様っ…!!!!」
パァン
…乾いた音。
私が、ヒムカの頬を張り飛ばした音だった。
後ろのザキが引きつった表情をしているのは気にとめないことにした…いや、気にとめている余裕などなかった。
「……った…目覚めて早々これは効くってタリ…ス…?」
その驚いた表情に、はじめてそこで自分が涙を流していたことを知る。
……馬鹿か、私は。
ここしばらくだけで…世界がこんな風につながった以降だけで…どれだけ私は弱くなった。
「(ああ)」
…違った。
弱さでは、なかった。
それほどまでに、失うのが怖いと思えるものができただけ。
「………ザキ…ちょっと、はずしてくれ」
「…へっ?いやなんd「いいから…後生だから」
「…りょーかい」
背後で、パタリ、と扉のしまる音。
一呼吸置いて、沈黙を破る。
「…ヒムカ」
「……ん…?」
「目覚めてくれて、」
そのまま、ぐっと顔を近づけて。
「…ありがとう」
「!!」
…不意を突かれたその表情に、取り返しのつかないことをしてしまった気分になった。
が。
「…はは…やっぱ俺死んだのかな…?けど…もし本当に俺が生きてて…それでタリスがこうしてくれたんなら」
その次の言葉に、ああ、いつもどおりなのだと。
「…続きは、俺が動けるようになって、今度はちゃんと、迎えに行ったら、ね」
「……馬鹿か、貴様は」
笑う。
……………
うおおおお打てた!長いけど打てた!!!
全面的にイロさんのSSに便乗しました!!
ヒムカさんとザッキーさん、お名前だけですがスガさんお借りしました!!
…ええ、タリスからキスするのはこれが初なんじゃ、ないかな!!
ザキと共に海軍の軍医に一礼し、医務室を出る。
どうやら、気絶こそしているものの、命に別条はないようだ。
それを聞いた時、ザキと共に胸をなでおろした。
「…で、ジギーさんどうする?」
「…貴様もだとは思うが…この体力では何の助けにもなれん、出撃にせよ、ある程度のインターバルは必要だな」
「同感……おっと、また誰か搬入されんのか?海軍の軍医も大変だねぇ…っておーい、ジギーさーん??」
誰か、などと他人事で片づけられる問題ではなかった。
右目の端に映った、青。
見間違えるはずもない、その姿は。
「……っ…!!!」
ザキの制止を振り切るように、搬入される担架の後を追った。
「(なぜだ…なぜ…)」
……………
「…はっ…はぁっ…じ、ジギーさん…速過ぎっ……!!!ど、どーしたんだよいきなり血相変えてさ…」
そのザキの声は、私に届いていたのだろうか。
真っ白になった頭で、ただひたすらに、目の前に横たわる相手の名を呼び続ける。
「ヒムカっ…!目を…目を開けんか貴様っ…!!」
「……へっ…?…あ…ちょ、ジギーさん落ち着け!いいから落ち着け!!」
「…貴様がっ…私にかけた言葉は嘘か!?貴様の覚悟はそんなものかっ…目をっ…開けんかああああっ!!!!!」
医務室であることも忘れ、絶叫する。
握りしめた手が、少しでも動いてくれれば。
それだけで、少しでも救われるのに。
「(なぜ、動いてはくれない…)」
「ジギーさん…」
肩を落とした、その次の瞬間。
「……ん…」
ぴくり、と瞼が動いたのを、見逃す私ではなかった。
「……ヒムカ…?気が、ついた、のか…?」
「……あれ…タリス…それに、ザッキー、先輩…?スガ先輩は、一緒じゃないんだ…珍しいじゃん……」
まだ若干の意識の混濁はあるようだが、生きている。
また目を開けて、こちらを見ている。
「…馬鹿っ…馬鹿か貴様っ…!!!!」
パァン
…乾いた音。
私が、ヒムカの頬を張り飛ばした音だった。
後ろのザキが引きつった表情をしているのは気にとめないことにした…いや、気にとめている余裕などなかった。
「……った…目覚めて早々これは効くってタリ…ス…?」
その驚いた表情に、はじめてそこで自分が涙を流していたことを知る。
……馬鹿か、私は。
ここしばらくだけで…世界がこんな風につながった以降だけで…どれだけ私は弱くなった。
「(ああ)」
…違った。
弱さでは、なかった。
それほどまでに、失うのが怖いと思えるものができただけ。
「………ザキ…ちょっと、はずしてくれ」
「…へっ?いやなんd「いいから…後生だから」
「…りょーかい」
背後で、パタリ、と扉のしまる音。
一呼吸置いて、沈黙を破る。
「…ヒムカ」
「……ん…?」
「目覚めてくれて、」
そのまま、ぐっと顔を近づけて。
「…ありがとう」
「!!」
…不意を突かれたその表情に、取り返しのつかないことをしてしまった気分になった。
が。
「…はは…やっぱ俺死んだのかな…?けど…もし本当に俺が生きてて…それでタリスがこうしてくれたんなら」
その次の言葉に、ああ、いつもどおりなのだと。
「…続きは、俺が動けるようになって、今度はちゃんと、迎えに行ったら、ね」
「……馬鹿か、貴様は」
笑う。
……………
うおおおお打てた!長いけど打てた!!!
全面的にイロさんのSSに便乗しました!!
ヒムカさんとザッキーさん、お名前だけですがスガさんお借りしました!!
…ええ、タリスからキスするのはこれが初なんじゃ、ないかな!!
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