アルデラ3本目!!
アイロニカさんに逃げるように言われてからのお話。
追記から!!
アイロニカさんに逃げるように言われてからのお話。
追記から!!
「(………)」
『今戦って死んだら、誰とも会えなくなってしまうんだ』
先ほど言われたことを、頭の中で反芻しながら、アルデラは走っていた。
持久力こそないが、脚力には自信がある。
戻れ、と言われれば、普段のアルデラならすぐに言うことに従っていただろう。
だが。
「(…ごめんね、アイおにいちゃん)」
戻るわけには、行かなかった。
誰とも会えなくなるのも、一人になるのも怖い。
でも…ほかの、自分が大好きな人たちが、その『し』という現象によって誰とも会えなくなったり、一人になったりするのは、もっと嫌だと思った。
「…アルも、たたかう」
立ち止まり、顔を上げたその目の力は強い。
傷の痛みなど、一人で不安なことへの痛みなど。
大好きな人が『しぬ』ことを考えれば、吹き飛んだ。
そんなアルデラの目の端に動いたもの。
ふっと目をそちらに向ければ、見覚えがあった。
思わず、普段のように手で押さえようとすると。
「誰だっ!!?」
張りつめた声に、びくん、と体が硬直する。
そのまま目線を上げれば、自分を見下ろす目と自分の目が合った。
「……レイドおにいちゃん」
「アルデラか…まったく、特に戦闘中はセンサーに触るなと言ってるだろ」
「ごめんなさい…」
「!!!ば、馬鹿そんな顔をするな!!」
よく自分と遊んでくれる、レイドおにいちゃん。
この人にも、いなくなってほしくないと、アルデラは思った。
「…レイドおにいちゃんも、たたかってしんだら、だれにもあえなくなっちゃうの?」
その『し』という現象は誰にでも訪れるものなのか。
アルデラにはそれすらわからない。
そんな問いに、首肯が返ってくる。
「だろうな…だが俺は、戦って死ぬならそれでいい」
聞けば、戦うことはレイドおにいちゃんの『そんざいいぎ』であり、戦えないのなら必要がなくなる、のだそうだ。
アイおにいちゃんと言っていることが違う、と思いながらも、どちらの言うこともきっと正しいのだろう、とぼんやり思った。
「…!アルデラ、来るぞ!!」
…さっきの女性とは違い、遠くから何か光の玉のようなものを撃ってくる人。
この人たちも、『きし』なのだろうか。
…が、そんなことをいちいち考えている余裕はなかった。
何分、遠くからでもこちらを視認できてさえいれば攻撃が飛んでくるのだ。
「…レイドおにいちゃん、アルも、たたかう」
「問題ないのか?」
「…だれかが、しんじゃうのは、いやだから」
そう言うと、2人で地を蹴って相手の懐に潜り込む。
遠距離には強いが、もぐりこまれると弱いタイプらしい。
一瞬、相手がたじろいだ隙に。
「…アルは…アルは、またみんなにあいたい、わらってるかおがみたい」
そう、強く願う目で。
「アルデラ、行けるか?」
「うん」
相手の鳩尾に、2人で拳を叩きこんだ。
……………
うおお打てた!!
榎本さん宅レイドさんお借り!!
レイドさんと共闘させていただけるとのことでしたので、モブ相手ではありますが上げさせていただきます!!
先に言われた『しぬこと』ってまだあまり分かってないんじゃないかなぁ、とは。
『今戦って死んだら、誰とも会えなくなってしまうんだ』
先ほど言われたことを、頭の中で反芻しながら、アルデラは走っていた。
持久力こそないが、脚力には自信がある。
戻れ、と言われれば、普段のアルデラならすぐに言うことに従っていただろう。
だが。
「(…ごめんね、アイおにいちゃん)」
戻るわけには、行かなかった。
誰とも会えなくなるのも、一人になるのも怖い。
でも…ほかの、自分が大好きな人たちが、その『し』という現象によって誰とも会えなくなったり、一人になったりするのは、もっと嫌だと思った。
「…アルも、たたかう」
立ち止まり、顔を上げたその目の力は強い。
傷の痛みなど、一人で不安なことへの痛みなど。
大好きな人が『しぬ』ことを考えれば、吹き飛んだ。
そんなアルデラの目の端に動いたもの。
ふっと目をそちらに向ければ、見覚えがあった。
思わず、普段のように手で押さえようとすると。
「誰だっ!!?」
張りつめた声に、びくん、と体が硬直する。
そのまま目線を上げれば、自分を見下ろす目と自分の目が合った。
「……レイドおにいちゃん」
「アルデラか…まったく、特に戦闘中はセンサーに触るなと言ってるだろ」
「ごめんなさい…」
「!!!ば、馬鹿そんな顔をするな!!」
よく自分と遊んでくれる、レイドおにいちゃん。
この人にも、いなくなってほしくないと、アルデラは思った。
「…レイドおにいちゃんも、たたかってしんだら、だれにもあえなくなっちゃうの?」
その『し』という現象は誰にでも訪れるものなのか。
アルデラにはそれすらわからない。
そんな問いに、首肯が返ってくる。
「だろうな…だが俺は、戦って死ぬならそれでいい」
聞けば、戦うことはレイドおにいちゃんの『そんざいいぎ』であり、戦えないのなら必要がなくなる、のだそうだ。
アイおにいちゃんと言っていることが違う、と思いながらも、どちらの言うこともきっと正しいのだろう、とぼんやり思った。
「…!アルデラ、来るぞ!!」
…さっきの女性とは違い、遠くから何か光の玉のようなものを撃ってくる人。
この人たちも、『きし』なのだろうか。
…が、そんなことをいちいち考えている余裕はなかった。
何分、遠くからでもこちらを視認できてさえいれば攻撃が飛んでくるのだ。
「…レイドおにいちゃん、アルも、たたかう」
「問題ないのか?」
「…だれかが、しんじゃうのは、いやだから」
そう言うと、2人で地を蹴って相手の懐に潜り込む。
遠距離には強いが、もぐりこまれると弱いタイプらしい。
一瞬、相手がたじろいだ隙に。
「…アルは…アルは、またみんなにあいたい、わらってるかおがみたい」
そう、強く願う目で。
「アルデラ、行けるか?」
「うん」
相手の鳩尾に、2人で拳を叩きこんだ。
……………
うおお打てた!!
榎本さん宅レイドさんお借り!!
レイドさんと共闘させていただけるとのことでしたので、モブ相手ではありますが上げさせていただきます!!
先に言われた『しぬこと』ってまだあまり分かってないんじゃないかなぁ、とは。
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