タリス6本目!!
もうバトル系のお話は前回ので終わりになりますが、戦闘終了後、拠点に戻ってからの話になります。
追記から!!
もうバトル系のお話は前回ので終わりになりますが、戦闘終了後、拠点に戻ってからの話になります。
追記から!!
「タリスさんっ!」
拠点に戻って、声をかけてきたのはボリスだった。
若干全身に創傷はあるようだが、大事には至っていないようでよかった、と笑うと、ボリスはそのまま言葉を継いだ。
「そう!この傷なんですけど!!ジャムの奴が…!!」
…話を聞けば、どうやらボリスは今回ジャムの飛行機に同乗してきたようなのだが、飛行機から降りるタイミングをはかっていたところ、飛行機から蹴り落とされた、らしい。
あれだけの深い森の中だ、落ちたところで葉がクッションになるだろうし大事には至らないとのジャムの判断だったのだろうが、それにしたって陸軍は飛行機からの上陸は不慣れな者が多い。
それを蹴り落とすとは何事だ、と思った。
「…で、ジャムは今どこにいる?」
「帰還してからまだ私は見てないですねー…」
あとで、会ったらきつく説教をしておこうと心に誓い、いったんボリスと別れた。
「(…ん、あれは…)」
外で座り込んでいたのは、メテルだった。
「…メテル、どうした?」
「……あ、タリスさん…」
やけに消沈した様子のメテル。
奴と近しい者が負傷したという情報は聞いていないし…先にザキを乗せてきたときに飛行機を揺らしたことでも気に病んでいるのかと思い、隣に座って話を聞くことにした。
「ザキの事なら心配しなくても問題ない…大方にぼしがどうのと言ってただけだろう?」
「…そ、そのこともあるんですけど、俺…」
その次の言葉を聞いて、
「俺…手負いの相手を、見逃し、ちゃいました」
私は立ち上がる。
「…貴様…冗談にしては悪質だな…?」
私は、どんな顔をしていただろう。
その状況を私に知るすべはない。
だが…あくまで今こいつが言っているのは、『取り逃がした』ではなく、『見逃した』だ。
その言葉には、自身の意志が少なからず入る。
「…ごめんなさい…でも、出来る事なら戦わずに済ませたいし、そのっ…!」
「その手負いの兵が増援を呼んだらどうする!?治療して旗艦に切り込んできたら!!?」
「…」
…いささか感情的になり過ぎた。
一呼吸置いて、もう一度メテルの隣に座る。
「…一人の兵を見逃したことで、こちらに跳ね返るリスクは何倍にもなる…もちろん、お前自身に対しても含めてな」
戦場で相手を取り逃がす、見逃すことは、そのままこちらのリスクにつながるというのが私の持論だ。
…もちろん、目の前のこの後輩にも、自分の甘さのせいで命を危険に晒してほしくはない。
だからこそ、私は激昂した。
もちろん、今回に関して言えば、私とて人のことを言えた立場ではないのだが…。
「…すみませんでした…」
そううなだれるメテルを置いて、今度はジャムにお灸をすえてやるために歩き出した。
…今は、そっとしておいた方がいい…これ以上何か言っても、逆効果だ。
私の言葉で、奴に伝わってくれていればいいのだが。
……………
そして、ようやく見つけた。
「…おい」
「…えっ…な、何で会うなりそんな怖い顔を…」
怖い顔をしていたようだ。
目の前のジャムはひきつった笑顔でこちらを見ている。
「…貴様、ボリスを飛行機から蹴り落としたらしいな…?」
「えっいやその…それはシャルロッテがなかなか降りないからであってその…せ、先輩そんな怒らないでくださいって!可愛い顔がだいなs「その手を食うか阿呆!!幸い大した怪我はなかったが…次はもっと考えろ」
……あまり長々と説教をする気はなかった。
ふぅ、とため息をひとつつき、私も疲れをいやしに行くことにする。
……………
うおおお1回戦でやりたいことはこれで全部です!!!
ある程度戦闘が落ち着いてからメテルさんとジャムさん説教しに行くよ!!って言ってましたのでそのお話。
ボリスさん・メテルさん・ジャムさんお借りしました!!
拠点に戻って、声をかけてきたのはボリスだった。
若干全身に創傷はあるようだが、大事には至っていないようでよかった、と笑うと、ボリスはそのまま言葉を継いだ。
「そう!この傷なんですけど!!ジャムの奴が…!!」
…話を聞けば、どうやらボリスは今回ジャムの飛行機に同乗してきたようなのだが、飛行機から降りるタイミングをはかっていたところ、飛行機から蹴り落とされた、らしい。
あれだけの深い森の中だ、落ちたところで葉がクッションになるだろうし大事には至らないとのジャムの判断だったのだろうが、それにしたって陸軍は飛行機からの上陸は不慣れな者が多い。
それを蹴り落とすとは何事だ、と思った。
「…で、ジャムは今どこにいる?」
「帰還してからまだ私は見てないですねー…」
あとで、会ったらきつく説教をしておこうと心に誓い、いったんボリスと別れた。
「(…ん、あれは…)」
外で座り込んでいたのは、メテルだった。
「…メテル、どうした?」
「……あ、タリスさん…」
やけに消沈した様子のメテル。
奴と近しい者が負傷したという情報は聞いていないし…先にザキを乗せてきたときに飛行機を揺らしたことでも気に病んでいるのかと思い、隣に座って話を聞くことにした。
「ザキの事なら心配しなくても問題ない…大方にぼしがどうのと言ってただけだろう?」
「…そ、そのこともあるんですけど、俺…」
その次の言葉を聞いて、
「俺…手負いの相手を、見逃し、ちゃいました」
私は立ち上がる。
「…貴様…冗談にしては悪質だな…?」
私は、どんな顔をしていただろう。
その状況を私に知るすべはない。
だが…あくまで今こいつが言っているのは、『取り逃がした』ではなく、『見逃した』だ。
その言葉には、自身の意志が少なからず入る。
「…ごめんなさい…でも、出来る事なら戦わずに済ませたいし、そのっ…!」
「その手負いの兵が増援を呼んだらどうする!?治療して旗艦に切り込んできたら!!?」
「…」
…いささか感情的になり過ぎた。
一呼吸置いて、もう一度メテルの隣に座る。
「…一人の兵を見逃したことで、こちらに跳ね返るリスクは何倍にもなる…もちろん、お前自身に対しても含めてな」
戦場で相手を取り逃がす、見逃すことは、そのままこちらのリスクにつながるというのが私の持論だ。
…もちろん、目の前のこの後輩にも、自分の甘さのせいで命を危険に晒してほしくはない。
だからこそ、私は激昂した。
もちろん、今回に関して言えば、私とて人のことを言えた立場ではないのだが…。
「…すみませんでした…」
そううなだれるメテルを置いて、今度はジャムにお灸をすえてやるために歩き出した。
…今は、そっとしておいた方がいい…これ以上何か言っても、逆効果だ。
私の言葉で、奴に伝わってくれていればいいのだが。
……………
そして、ようやく見つけた。
「…おい」
「…えっ…な、何で会うなりそんな怖い顔を…」
怖い顔をしていたようだ。
目の前のジャムはひきつった笑顔でこちらを見ている。
「…貴様、ボリスを飛行機から蹴り落としたらしいな…?」
「えっいやその…それはシャルロッテがなかなか降りないからであってその…せ、先輩そんな怒らないでくださいって!可愛い顔がだいなs「その手を食うか阿呆!!幸い大した怪我はなかったが…次はもっと考えろ」
……あまり長々と説教をする気はなかった。
ふぅ、とため息をひとつつき、私も疲れをいやしに行くことにする。
……………
うおおお1回戦でやりたいことはこれで全部です!!!
ある程度戦闘が落ち着いてからメテルさんとジャムさん説教しに行くよ!!って言ってましたのでそのお話。
ボリスさん・メテルさん・ジャムさんお借りしました!!
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