時系列的には4回戦~最終戦の間くらいになります!
アルで最終戦始まる前にやっておきたかったこと一本!
追記から!!
アルで最終戦始まる前にやっておきたかったこと一本!
追記から!!
先の、山ではかせが負傷してから、研究所に戻って以降のこと。
それ以降、アルデラは表に出ていない。
はかせがちゃんと治るまで、近くにいたいと思ったからだった。
が。
「アル、ちょっと外が騒がしいな…私の代わりに、外へ出て状況を見て来てくれないか?」
「…うん」
はかせにそう言われて、久々に表に出る。
確かに、いつもと違う。
空が、暗い。
「(……へんなの…)」
どう変、とか、何が変、とか、それはよく分からない。
だが、この暗い空をこのままにしておいたら、ISHも、ISHの周りにできた変わった場所も、みんな危ないということくらいは理解できた。
研究所の外に出られるようになって、たくさんのものを見るようになって。
アルデラにとって、この『世界』というものは、たとえそこが自分の生まれたISHではないとしても、一番の『先生』だった。
そして、この『世界』のすべてが、大切だった。
…どうすれば、この暗い空が元通り晴れるのかはよく分からない。
だが、何かしたいと思った。
「おや、貴女は…アルさん、でしたね」
声をかけてきたのは、黒い服を着た、長い袖の女性。
海底神殿で出会った、『きし』の女性だった。
「…おまえ、このくらいののなおしかた、しってるの?」
「まさか」
女性は苦笑して、軽く手を横に振る。
靡いた袖口から、あのとき見た鋭い爪が、ちらりと見えた。
「ですが」
「?」
「この空が良くないものであることくらいは、わかりますよ」
ふっ、と空を仰いだ女性の表情に、笑顔はなかった。
今回、この女性と自分の目的は同じなのだろうと、その表情から悟る。
「……アルは」
ぽつんと呟いた言葉に、女性の目線がアルデラに向く。
「……アルは、いままでどおりのせかいがすき」
世界とは、もちろんISHに限ったことではなく。
戦うこと、想いやること、愛すること。
そんな、いろいろなことを教えてくれた、『今の世界』。
「……あと、みんなのこともすき」
ISH以外で出会った人々。
こんなことにならなかったら、会えていなかった人々。
…もちろん、この女性とも。
「……だから、アル、このくらいの、もとどおりにしたい」
そこまで聞いて、女性は目を細めた。
「…不思議ですね、この数か月で、一体何が貴女をそう成長させたのでしょう」
「……せいちょう?」
「…今、貴女の話の中に、一度も『はかせ』という言葉が出てこなかった」
それを言われて、はっ、と気づく。
もちろん、はかせのことが大事なのは確かだが、それ以外にも大事なものがたくさんできて、それを守るために、自分の意志で、戦おうと決めていたことに。
「…自分の意志で何かを決められる、それだけで、十分な成長ですよ」
女性は笑う。
前に見た、不敵な笑顔とは違う、穏やかなものだった。
「……うん…あ」
「どうしました?」
「……アル、おまえのなまえ、しらない」
前に出会った時は、そんな暇もなかったし、何より、知る必要などないと思っていた。
どうせ、この世界はすぐになくなってしまうものなのだからと。
その言葉に、女性はまた、笑った。
「…ジーヴル、ですよ、アルさん」
「……ジーヴル…アル、おぼえた」
軽く頭の上に手を置く女性…ジーヴルに、また会えたらいいね、とだけ別れを告げて、研究所に戻る。
この暗い空のことを、はかせにも、おにいちゃんやおねえちゃんにも、教えなくては。
……………
うおおおお打てた!!!
ジーヴルさんが再会してくれるよ!って言ってくれたから!!
最終決戦ちょっと前にちゃんと再会できてうれしいです///
それ以降、アルデラは表に出ていない。
はかせがちゃんと治るまで、近くにいたいと思ったからだった。
が。
「アル、ちょっと外が騒がしいな…私の代わりに、外へ出て状況を見て来てくれないか?」
「…うん」
はかせにそう言われて、久々に表に出る。
確かに、いつもと違う。
空が、暗い。
「(……へんなの…)」
どう変、とか、何が変、とか、それはよく分からない。
だが、この暗い空をこのままにしておいたら、ISHも、ISHの周りにできた変わった場所も、みんな危ないということくらいは理解できた。
研究所の外に出られるようになって、たくさんのものを見るようになって。
アルデラにとって、この『世界』というものは、たとえそこが自分の生まれたISHではないとしても、一番の『先生』だった。
そして、この『世界』のすべてが、大切だった。
…どうすれば、この暗い空が元通り晴れるのかはよく分からない。
だが、何かしたいと思った。
「おや、貴女は…アルさん、でしたね」
声をかけてきたのは、黒い服を着た、長い袖の女性。
海底神殿で出会った、『きし』の女性だった。
「…おまえ、このくらいののなおしかた、しってるの?」
「まさか」
女性は苦笑して、軽く手を横に振る。
靡いた袖口から、あのとき見た鋭い爪が、ちらりと見えた。
「ですが」
「?」
「この空が良くないものであることくらいは、わかりますよ」
ふっ、と空を仰いだ女性の表情に、笑顔はなかった。
今回、この女性と自分の目的は同じなのだろうと、その表情から悟る。
「……アルは」
ぽつんと呟いた言葉に、女性の目線がアルデラに向く。
「……アルは、いままでどおりのせかいがすき」
世界とは、もちろんISHに限ったことではなく。
戦うこと、想いやること、愛すること。
そんな、いろいろなことを教えてくれた、『今の世界』。
「……あと、みんなのこともすき」
ISH以外で出会った人々。
こんなことにならなかったら、会えていなかった人々。
…もちろん、この女性とも。
「……だから、アル、このくらいの、もとどおりにしたい」
そこまで聞いて、女性は目を細めた。
「…不思議ですね、この数か月で、一体何が貴女をそう成長させたのでしょう」
「……せいちょう?」
「…今、貴女の話の中に、一度も『はかせ』という言葉が出てこなかった」
それを言われて、はっ、と気づく。
もちろん、はかせのことが大事なのは確かだが、それ以外にも大事なものがたくさんできて、それを守るために、自分の意志で、戦おうと決めていたことに。
「…自分の意志で何かを決められる、それだけで、十分な成長ですよ」
女性は笑う。
前に見た、不敵な笑顔とは違う、穏やかなものだった。
「……うん…あ」
「どうしました?」
「……アル、おまえのなまえ、しらない」
前に出会った時は、そんな暇もなかったし、何より、知る必要などないと思っていた。
どうせ、この世界はすぐになくなってしまうものなのだからと。
その言葉に、女性はまた、笑った。
「…ジーヴル、ですよ、アルさん」
「……ジーヴル…アル、おぼえた」
軽く頭の上に手を置く女性…ジーヴルに、また会えたらいいね、とだけ別れを告げて、研究所に戻る。
この暗い空のことを、はかせにも、おにいちゃんやおねえちゃんにも、教えなくては。
……………
うおおおお打てた!!!
ジーヴルさんが再会してくれるよ!って言ってくれたから!!
最終決戦ちょっと前にちゃんと再会できてうれしいです///
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