後篇!
追記から!!
追記から!!
「蜜代殿!」
「みっちゃん!」
…ザキが起きてくれて助かった。
どうやらこの目の前の女…ミヨと呼ばれていたが…の加勢に来たらしい2人の男女が、新たに私たちの前に立ちふさがった。
「五十嵐兄様、みよちゃん、ご助力感謝いたしますわ…先ごろから森を荒らしている鉄の塊の持ち主を、懲らしめていたところですの」
「私達も先ごろからこういった服装の輩と交戦している…おなご1人に3人がかりとは、卑劣にもほどがあるぞ貴様ら!」
「みっちゃん、わたし達が来たからにはもう安心よ!追い払いましょう!!」
……つい先ごろまでその女の術に嵌って結局は1対1だった、という言い訳は通用しなさそうだ。
まだよく事態の飲み込めていないザキに、ある程度ざっくりと現況を説明する。
「…ここまでの状況はこうだ…貴様があの女の策に嵌って寝こけている間に、奴に増援が来た…あとはわかるな?」
「ざっくりしすぎてて分かりにくいわ!!!!!…あーけど、目の前の奴らが反政府勢力なのはわかった」
「あらあら、仲間割れですこと?いいですわ、もっとおやりなさいな」
……相変わらず腹の立つ女だ。
ふざけるな、と向き直れば、両脇のザキとスガも、また相手方も臨戦態勢。
3対3なら文句はあるまい。
そのまま、相手方に斬り込んだ。
「っ…!!おなごながらやるではないか…!!」
「女だからと甘く見るな…!!!」
私の斬撃を、相手方の男が刀で受け止める。
その戦闘スタイルに(表に出さないように努力はしたが)愕然とした。
「(隻腕…!!?それで二刀流を受け止めているというのか…!!?)」
「ほう…隻腕の武士は珍しいか?だが驚いている暇などない、ぞっ!!!」
「!!」
隻腕とは思えないほどの力で両腕をはじき返される。
はじき返される瞬間に肩から力を抜いたおかげで、完全に吹っ飛ばされる事態は避けられたが、闇雲に斬り込みに行くのは危険だと判断した。
いったん相手から間をとり、周囲の状況を見る。
「えっちょっ、なんだその玉!!!やめろそんなもん撃ってくんな!!!」
「逃げているだけでは勝てませんよ?」
増援の女…ミヨちゃん、とミヨから呼ばれていた…の持っている杖のようなものから、黒い塊がいくつか放たれる。
超常現象の類に弱いザキは防戦一方のようだった、が。
「…だな、逃げてるだけじゃはじまんねぇよ…な、お嬢さん?」
バッと相手から距離を取ると、懐に隠し持っていたらしい手りゅう弾をひとつ、飛びのいた瞬間に地面に叩きつけた。
「きゃっ…!!!」
「遠くから撃つだけじゃ、物足りねぇだろ?」
飛び上った状態から腰にさしたトンファーを抜き、
「可愛いお嬢さんには悪いけど、ここはちょっと大人しくしといてくれや」
相手に向かって一撃。
すんでのところで杖で防いだようだが、相手には若干重めの一撃だったらしく、疲労が隠し切れていない。
一方。
「あら…その程度ですか?もっと骨のある殿方かと思っていましたのに…野蛮な方は力任せだからすぐにばててしまうのかしら?」
「この女っ…!!!ジギ以上に口の減らねぇ女だな…!!!」
若干苛ついたように吐き捨てると、武器を構えて…撃った。
その射出された水流は…ミヨをかすめることもなく、全く見当はずれのほうへ飛んでいく。
「あらあら、どこを狙っていらっしゃるのかしら?」
「お前の後ろだよ」
ミヨの後ろにあった大岩が、スガの一撃で砕ける。
その破片が一部、ミヨを直撃した。
「なっ…!!」
「水流は痒いだけかもしれないが、岩の破片なら痛いだろ、お嬢様?」
地形をうまく利用した戦闘方法…悔しいが私にはまったく思いもよらない。
正攻法でないことは確かだが…それでも、認めざるを得ない。
「……みよ殿、蜜代殿…二人とも体力が残り少なさそうだ…ここは退こう」
「五十嵐兄様!!」
「…向こうも手負いだ、深追いはしてこないはず」
「みっちゃん、宗助さんの言う通りだわ…ここは退きましょう、大丈夫、これ以上戦える体力なんて向こうにもないはずよ」
…イガラシたちの言うとおりだ。
私たちにはもう、奴らと戦うだけの体力は、ない。
「…私たちも退くぞ」
「了解、体力ないのは事実だしな」
「あとは船の修繕に当てるか…」
そう、それぞれで話をまとめ。
お互いに、自陣へと帰還する。
……………
大変に長くなりましたが!!念願の3vs3打てました!!
ザッキーさん・スガさん・蜜代さん・西園寺さん・五十嵐さんお借りです!!
3vs3を1vs1ずつに分割したら長すぎて…!!!!
「みっちゃん!」
…ザキが起きてくれて助かった。
どうやらこの目の前の女…ミヨと呼ばれていたが…の加勢に来たらしい2人の男女が、新たに私たちの前に立ちふさがった。
「五十嵐兄様、みよちゃん、ご助力感謝いたしますわ…先ごろから森を荒らしている鉄の塊の持ち主を、懲らしめていたところですの」
「私達も先ごろからこういった服装の輩と交戦している…おなご1人に3人がかりとは、卑劣にもほどがあるぞ貴様ら!」
「みっちゃん、わたし達が来たからにはもう安心よ!追い払いましょう!!」
……つい先ごろまでその女の術に嵌って結局は1対1だった、という言い訳は通用しなさそうだ。
まだよく事態の飲み込めていないザキに、ある程度ざっくりと現況を説明する。
「…ここまでの状況はこうだ…貴様があの女の策に嵌って寝こけている間に、奴に増援が来た…あとはわかるな?」
「ざっくりしすぎてて分かりにくいわ!!!!!…あーけど、目の前の奴らが反政府勢力なのはわかった」
「あらあら、仲間割れですこと?いいですわ、もっとおやりなさいな」
……相変わらず腹の立つ女だ。
ふざけるな、と向き直れば、両脇のザキとスガも、また相手方も臨戦態勢。
3対3なら文句はあるまい。
そのまま、相手方に斬り込んだ。
「っ…!!おなごながらやるではないか…!!」
「女だからと甘く見るな…!!!」
私の斬撃を、相手方の男が刀で受け止める。
その戦闘スタイルに(表に出さないように努力はしたが)愕然とした。
「(隻腕…!!?それで二刀流を受け止めているというのか…!!?)」
「ほう…隻腕の武士は珍しいか?だが驚いている暇などない、ぞっ!!!」
「!!」
隻腕とは思えないほどの力で両腕をはじき返される。
はじき返される瞬間に肩から力を抜いたおかげで、完全に吹っ飛ばされる事態は避けられたが、闇雲に斬り込みに行くのは危険だと判断した。
いったん相手から間をとり、周囲の状況を見る。
「えっちょっ、なんだその玉!!!やめろそんなもん撃ってくんな!!!」
「逃げているだけでは勝てませんよ?」
増援の女…ミヨちゃん、とミヨから呼ばれていた…の持っている杖のようなものから、黒い塊がいくつか放たれる。
超常現象の類に弱いザキは防戦一方のようだった、が。
「…だな、逃げてるだけじゃはじまんねぇよ…な、お嬢さん?」
バッと相手から距離を取ると、懐に隠し持っていたらしい手りゅう弾をひとつ、飛びのいた瞬間に地面に叩きつけた。
「きゃっ…!!!」
「遠くから撃つだけじゃ、物足りねぇだろ?」
飛び上った状態から腰にさしたトンファーを抜き、
「可愛いお嬢さんには悪いけど、ここはちょっと大人しくしといてくれや」
相手に向かって一撃。
すんでのところで杖で防いだようだが、相手には若干重めの一撃だったらしく、疲労が隠し切れていない。
一方。
「あら…その程度ですか?もっと骨のある殿方かと思っていましたのに…野蛮な方は力任せだからすぐにばててしまうのかしら?」
「この女っ…!!!ジギ以上に口の減らねぇ女だな…!!!」
若干苛ついたように吐き捨てると、武器を構えて…撃った。
その射出された水流は…ミヨをかすめることもなく、全く見当はずれのほうへ飛んでいく。
「あらあら、どこを狙っていらっしゃるのかしら?」
「お前の後ろだよ」
ミヨの後ろにあった大岩が、スガの一撃で砕ける。
その破片が一部、ミヨを直撃した。
「なっ…!!」
「水流は痒いだけかもしれないが、岩の破片なら痛いだろ、お嬢様?」
地形をうまく利用した戦闘方法…悔しいが私にはまったく思いもよらない。
正攻法でないことは確かだが…それでも、認めざるを得ない。
「……みよ殿、蜜代殿…二人とも体力が残り少なさそうだ…ここは退こう」
「五十嵐兄様!!」
「…向こうも手負いだ、深追いはしてこないはず」
「みっちゃん、宗助さんの言う通りだわ…ここは退きましょう、大丈夫、これ以上戦える体力なんて向こうにもないはずよ」
…イガラシたちの言うとおりだ。
私たちにはもう、奴らと戦うだけの体力は、ない。
「…私たちも退くぞ」
「了解、体力ないのは事実だしな」
「あとは船の修繕に当てるか…」
そう、それぞれで話をまとめ。
お互いに、自陣へと帰還する。
……………
大変に長くなりましたが!!念願の3vs3打てました!!
ザッキーさん・スガさん・蜜代さん・西園寺さん・五十嵐さんお借りです!!
3vs3を1vs1ずつに分割したら長すぎて…!!!!
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