タリスのVS反転SSになります!
最終戦も犬猿3人でそれぞれ己の影と戦うことに。
追記から!!
最終戦も犬猿3人でそれぞれ己の影と戦うことに。
追記から!!
空が、暗い。
ここ数日のことだ。
雲ではない、何か別の…そう、陰のようなものが、触れられそうなほど低く垂れこめていて。
嫌な予感とか、そういう次元の話ではない…ひどい不安感がぬぐえない。
「(しかも)」
国交はある程度回復しているだろうに、あちこちで交戦らしき跡が見えるのはなぜだ。
「また派手に爆発あったな?今度はどっちの方だよ?」
…あまりに周囲の状況に違和感を覚えた私とザキは、拠点から外へ出て周囲を探索にかかった。
そこへ帰ってきたのはスガ。
「貴様、すでに外にいたのか」
「当たり前だ、お前らが危機感持つのが遅すぎんだよ」
ただ偵察してきただけだろうに、スガはやけに疲れた顔をしていた。
すでに何者かと交戦したのだろうか。
「偵察行動にしちゃずいぶん疲れてんじゃんスガっち、流石の体力も限界ってやつ?」
「ふざけろ、いいから話は拠点の中d…ちっ」
スガが睨んだ先には3つの影。
それが何なのか分からないまま、そのうちの一つがザキの眼前に飛び出し、そして。
「!!!?」
そのまま吹っ飛ばされる、白。
ゆらり、と無気力に顔を上げたその顔は。
「…お…俺…!!!?ぎゃああああああああドッペルゲンガー!!!!!!!!死ぬ、ジギーさんスガっち俺死んじゃう!!!!!!!」
「騒ぐな阿呆!!!非常時だ!!!」
ザキを叱咤しつつ、横にいたスガをちらりと見れば、ぎり、と歯噛みした奴が見ているのは、全身を紫で固めた、『奴』。
「…さっき追い払ったってのに…しつこい奴だな…!!」
待て…理解が追い付かない。
私たちの前に立っているこいつらは、『私たち』で。
そして、明確な殺意を持って私たちの前に立っていて。
つまり。
「……死んじゃう、ね…そう、君には死んでもらうよ」
気味の悪い微笑を浮かべた『ザキ』の言葉に、女の声が重なる。
「ふふ…もちろん私も『私』を殺す必要はありますが…まだ頃合いではありませんね…貴方達、適当にやっておきなさい」
青い目をした『私』が笑う。
見るものすべてを等しく道具のごとく扱うような、冷たい微笑。
その目に悟る。
こいつらは、生かしておいたらまずい。
「…な?俺が拠点で話そうとしてたのはこういうことだ、偵察行動中にあいつに出くわした」
みれば、ザキもすっかり戦意を回復したと見えて、『自分』に向き直る。
その目は、さっきまでドッペルゲンガーだ云々と騒いでいた腑抜けの目ではなかった。
ここが戦場と化したことを自覚したような、意志の強い目をしていた。
「死んでもらう?ふざけんな、お前みたいなのの言うとおり死んでたまるかよ!」
それが会戦の号砲。
→Next…
ここ数日のことだ。
雲ではない、何か別の…そう、陰のようなものが、触れられそうなほど低く垂れこめていて。
嫌な予感とか、そういう次元の話ではない…ひどい不安感がぬぐえない。
「(しかも)」
国交はある程度回復しているだろうに、あちこちで交戦らしき跡が見えるのはなぜだ。
「また派手に爆発あったな?今度はどっちの方だよ?」
…あまりに周囲の状況に違和感を覚えた私とザキは、拠点から外へ出て周囲を探索にかかった。
そこへ帰ってきたのはスガ。
「貴様、すでに外にいたのか」
「当たり前だ、お前らが危機感持つのが遅すぎんだよ」
ただ偵察してきただけだろうに、スガはやけに疲れた顔をしていた。
すでに何者かと交戦したのだろうか。
「偵察行動にしちゃずいぶん疲れてんじゃんスガっち、流石の体力も限界ってやつ?」
「ふざけろ、いいから話は拠点の中d…ちっ」
スガが睨んだ先には3つの影。
それが何なのか分からないまま、そのうちの一つがザキの眼前に飛び出し、そして。
「!!!?」
そのまま吹っ飛ばされる、白。
ゆらり、と無気力に顔を上げたその顔は。
「…お…俺…!!!?ぎゃああああああああドッペルゲンガー!!!!!!!!死ぬ、ジギーさんスガっち俺死んじゃう!!!!!!!」
「騒ぐな阿呆!!!非常時だ!!!」
ザキを叱咤しつつ、横にいたスガをちらりと見れば、ぎり、と歯噛みした奴が見ているのは、全身を紫で固めた、『奴』。
「…さっき追い払ったってのに…しつこい奴だな…!!」
待て…理解が追い付かない。
私たちの前に立っているこいつらは、『私たち』で。
そして、明確な殺意を持って私たちの前に立っていて。
つまり。
「……死んじゃう、ね…そう、君には死んでもらうよ」
気味の悪い微笑を浮かべた『ザキ』の言葉に、女の声が重なる。
「ふふ…もちろん私も『私』を殺す必要はありますが…まだ頃合いではありませんね…貴方達、適当にやっておきなさい」
青い目をした『私』が笑う。
見るものすべてを等しく道具のごとく扱うような、冷たい微笑。
その目に悟る。
こいつらは、生かしておいたらまずい。
「…な?俺が拠点で話そうとしてたのはこういうことだ、偵察行動中にあいつに出くわした」
みれば、ザキもすっかり戦意を回復したと見えて、『自分』に向き直る。
その目は、さっきまでドッペルゲンガーだ云々と騒いでいた腑抜けの目ではなかった。
ここが戦場と化したことを自覚したような、意志の強い目をしていた。
「死んでもらう?ふざけんな、お前みたいなのの言うとおり死んでたまるかよ!」
それが会戦の号砲。
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