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相変わらず前後篇に…。
追記から!!

「…あ…」

瞬間、ひざを折るが、何が起こったのか分からず、つう、と左頬を伝うものに触れる。
ぬるり、と温かい、紅。
見上げれば、

「忍は常に主の影、このお方が影を持たぬとでも思ったか」

あぁ、それが

貴様の本性か

…視界の半分を紅に染め、片目だけで見たタマゴの目は、剣呑を通り越して冷徹で。
こいつが、この男…ナナミ、といったか…に付き添っているのは、主人たるこの男を守るため、ならば、私が奴の刀をはじいた瞬間に、こうすることが使命だったのだろう。

左手で押さえた左目は、まだじくりと熱い。

「…ちっ…近接戦闘中の相手に飛び道具とはな…外道が」

「…スガっち、スガっちがそれ言うか?」

そんな声を背後に聞いていたら、ぐい、と襟元をザキにつかまれ、後衛に放り出された。

「ジギーさん、あとは俺達がやるから、ほら眼帯」

手渡されたのは





ヒトデ。
この非常時に、こいつは何を考えてるんだろうか。

「馬鹿か貴様は!」

「おーおー、大丈夫、ジギーさんは元気だ」

「…ま、そんだけ怒鳴れりゃ大丈夫だろうが、とりあえずは休んどけ、ザキも言ったが、あとは俺達がやる」

ちっ、と小さく舌打ちすると、ザキとスガを前線に送りだす。
…奴らの後姿を見るのなど、いつぶりだろう。

「お前らにうらみはn…いや、あるな、ジギーさんの左目の分は、しっかり倍返しさせてもらうぜ?」

「同感、無傷で帰す気はねぇから覚悟しろよ」

スガの大砲とザキの手りゅう弾が、同時にタマゴを狙う。
タマゴは両方とも何とか受けきったものの、もはや応戦の体力はないらしく、大きく肩で息をしていた。

「……退くぞ、下僕」

「…承りました…七海様」

ナナミの号令で、二人は退いていく。
それと同時に、もう一つ、おそらくは私たちのすぐ近くにあった、もう一つの嫌な気配もぱたりと消えた。

「スガっち」

「…最初から気がついちゃいたが…まさかあそこで邪魔しやがるとはな…大丈夫だ、もうそいつもいねぇ」

二人から、大丈夫か、と声をかけられ、ああ、と短く返す。
…幸い、拠点は近い。
左目の負傷以外は、若干体力を消耗した程度…大丈夫、私はまだ戦える。
拠点に戻り、まずは左目の傷の処置をすることにする。




……………

うおおお打てた!
なんだかすごく冗長になりましたが!ななたま+隠さんと犬猿トリオの3on3でした!!
状況的に隠さんが完全シルエット登場になってしまってギリィ…!!!!
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電気蜘蛛は毒蛇の夢を見るか?
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