いくよ3本目!!!!
退役前にジムさんとバトル!って絡みをいただいてたので!!
追記から!!
退役前にジムさんとバトル!って絡みをいただいてたので!!
追記から!!
「…ふぅ…」
まだ、今月分の辞表の提出期限までは間があった。
そもそも、退役など遠い未来の話だと思っていたから、いざ出そうとなるとなかなかペンが進まず、まだ辞表が書けていない。
今日の訓練を終え、演習場から少し外れた木陰で休む。
…と。
「こんにちは、軍人さん?」
「…お前は…」
確か、シンオウと交戦した際に、捕虜の少女を連れ帰りに来た男。
こいつには、一度『負け越して』いる。
「そんな怖い顔しないで、今日はちょっと手合せしてほしいだけなんだから」
緊張感の感じられない笑顔で手をひらひらと振る。
そのすぐあと、私の左目に目線をうつす。
「あの力強い赤、ひとつになっちゃったんだね」
「…何かを失うことも、よくある話だ」
小さくため息をついて、立ち上がる。
「…構えろ」
「えっ」
その反応に苦笑しつつ、刀を構える。
まったく、やろうと言ってきたのはお前だろうが。
…あたりに広がる『森』。
あの時と同じ。
違うのは…今回この森にとらわれているのはザキではなく私ということ。
「(この『森』すべてが…お前の武器か)」
周囲から伸びてくる植物を搔い潜っては斬りおとし、その主のもとへと走る。
接近戦なら、こいつの戦闘スタイルを考えても私に分があるだろう。
深さを増す森の中、追い詰めた奴の体勢を崩す。
「わっ!?」
「接近戦なら…負ける気はしない」
そのまま首筋に刀を這わせる。
その刃の感触を感じたか、困ったように笑って「降参、やっぱり強いね」と。
言葉を受け、刀を納めると、奴も『森』から敵意を消した。
……………
「やっぱり、あのときまともに戦ってたら、オレはリリアンを連れて帰れなかったかもしれないね」
そう苦笑する男。
あの時は私も必死で…ただただ意識を失うまいと自分の肩を斬り裂いた。
それで取り逃がしたのだから、それは私の実力不足だ。
「……そういえばさ、名前聞いてなかったよね?」
「名前…そうか、名乗っていなかったな」
そんな余裕などなかったから、そう言えば私もこの男の名を知らない。
「…タリス…タリス・テイル」
「えっ?」
「どうした?」
「『ジギー』は?」
ザキが私の名を呼んでいたのを聞いていたのだろう。
確かに私のフルネームを知らない相手にはどこから出てきたのか分からない愛称だ。
「…そう言えばそうか、なら、フルネームを名乗る必要がありそうだな…ジギタリス・S・テイル、という」
「ジギ、タリス…花の名前だね」
薬効がありながら、死を招く副作用を内包する花。
それが、私の名だった。
その名を、嫌だと思ったことはない。
ただ、長いから名乗らないだけ。
「人を癒す力と殺す力をもつ花、オレはすごく素敵だと思う」
「…そうか」
「だから、オレは君のこと、ジギタリスって呼びたいな」
そう呼ばれるのは久しぶりだ。
そもそもあまり名乗らないのだから、それも仕方ないだろう。
「ジギタリスも、オレのことジンジャーって呼んでほしいな」
その名乗られた名も、植物。
そうか、それで私が名乗ったとき、嬉しそうだったのか。
「分かったよ、好きに呼べ、ジンジャー」
そう笑うと、お互いに握手を交わし、それぞれの世界へ。
世界はどういうわけかつながった。
また、会えると信じ。
自室に戻ったら、いい加減辞表を書こうと思う。
……………
うおおお時間かかったけど打てた!!
やっぱバトル描写は時間かかるね…!!!
ジムさんとお互い本名で呼び合う絡み貰ってたのでぜひ書きたくて!!
ジムさんお借りです!!
まだ、今月分の辞表の提出期限までは間があった。
そもそも、退役など遠い未来の話だと思っていたから、いざ出そうとなるとなかなかペンが進まず、まだ辞表が書けていない。
今日の訓練を終え、演習場から少し外れた木陰で休む。
…と。
「こんにちは、軍人さん?」
「…お前は…」
確か、シンオウと交戦した際に、捕虜の少女を連れ帰りに来た男。
こいつには、一度『負け越して』いる。
「そんな怖い顔しないで、今日はちょっと手合せしてほしいだけなんだから」
緊張感の感じられない笑顔で手をひらひらと振る。
そのすぐあと、私の左目に目線をうつす。
「あの力強い赤、ひとつになっちゃったんだね」
「…何かを失うことも、よくある話だ」
小さくため息をついて、立ち上がる。
「…構えろ」
「えっ」
その反応に苦笑しつつ、刀を構える。
まったく、やろうと言ってきたのはお前だろうが。
…あたりに広がる『森』。
あの時と同じ。
違うのは…今回この森にとらわれているのはザキではなく私ということ。
「(この『森』すべてが…お前の武器か)」
周囲から伸びてくる植物を搔い潜っては斬りおとし、その主のもとへと走る。
接近戦なら、こいつの戦闘スタイルを考えても私に分があるだろう。
深さを増す森の中、追い詰めた奴の体勢を崩す。
「わっ!?」
「接近戦なら…負ける気はしない」
そのまま首筋に刀を這わせる。
その刃の感触を感じたか、困ったように笑って「降参、やっぱり強いね」と。
言葉を受け、刀を納めると、奴も『森』から敵意を消した。
……………
「やっぱり、あのときまともに戦ってたら、オレはリリアンを連れて帰れなかったかもしれないね」
そう苦笑する男。
あの時は私も必死で…ただただ意識を失うまいと自分の肩を斬り裂いた。
それで取り逃がしたのだから、それは私の実力不足だ。
「……そういえばさ、名前聞いてなかったよね?」
「名前…そうか、名乗っていなかったな」
そんな余裕などなかったから、そう言えば私もこの男の名を知らない。
「…タリス…タリス・テイル」
「えっ?」
「どうした?」
「『ジギー』は?」
ザキが私の名を呼んでいたのを聞いていたのだろう。
確かに私のフルネームを知らない相手にはどこから出てきたのか分からない愛称だ。
「…そう言えばそうか、なら、フルネームを名乗る必要がありそうだな…ジギタリス・S・テイル、という」
「ジギ、タリス…花の名前だね」
薬効がありながら、死を招く副作用を内包する花。
それが、私の名だった。
その名を、嫌だと思ったことはない。
ただ、長いから名乗らないだけ。
「人を癒す力と殺す力をもつ花、オレはすごく素敵だと思う」
「…そうか」
「だから、オレは君のこと、ジギタリスって呼びたいな」
そう呼ばれるのは久しぶりだ。
そもそもあまり名乗らないのだから、それも仕方ないだろう。
「ジギタリスも、オレのことジンジャーって呼んでほしいな」
その名乗られた名も、植物。
そうか、それで私が名乗ったとき、嬉しそうだったのか。
「分かったよ、好きに呼べ、ジンジャー」
そう笑うと、お互いに握手を交わし、それぞれの世界へ。
世界はどういうわけかつながった。
また、会えると信じ。
自室に戻ったら、いい加減辞表を書こうと思う。
……………
うおおお時間かかったけど打てた!!
やっぱバトル描写は時間かかるね…!!!
ジムさんとお互い本名で呼び合う絡み貰ってたのでぜひ書きたくて!!
ジムさんお借りです!!
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