アフター4本目にしてようやく辞表出しに来たよ!!
追記から!!
追記から!!
―――フエンタウン・ホウエン陸軍拠点。
「行くのか」
「大将殿、今までお世話になりました」
執務室の広めの机上にある、『辞表』と書かれた封書。
その中身を読み、再度机上に置くと、大将殿はそう言った。
「君とは、まだホウエンを守り続けられると思っていたが」
…私とてそれは同じだ。
こんなに早く軍籍を抜くことになろうなどと、誰が予測しただろう。
…それでも。
「…はい、ですが…私の左目は陸軍の軍医が匙を投げるレベルに絶望的なようですし、それに…」
「?」
「…恥ずかしながら、国以上に…軍人としてではなく、一人の人として…守りたいものができてしまいましたので」
「家庭、か」
そう、目を細める。
その問いに、臆面なく首肯で答えられる程度には、そういった意味で、もっと早く…軍人としての私は死んでいたのだろう。
「…達者でな」
「…はい、大将殿も」
そう言って、踵を返し執務室を出ようとする私を、大将殿が呼び止めた。
「ところで…君の部屋にいる迷い猫たちはどうするつもりかな、テイル君?」
「…大将殿には、お見通しでしたか」
そう言って苦笑する。
どうしても放っておけず、散歩に出るたび拾ってきて、隠れて自室で飼っていた子猫。
彼らも、置いて行くわけにはいくまい。
「ご心配なく…彼らも責任をもって連れて行きますので」
そう笑って一礼すると、今度こそ執務室を出る。
……………
「寂しくなるわね」
「…安心しろ、今生の別れじゃない…退役しても、許されるなら…また様子を見に来る」
外へ出ると、シェラがいた。
そう言えば、今日荷物をまとめてフエンを出ると言ってあった。
…見送りに来てくれたのだろうか。
こんな性格で、あまり友人と呼べる相手がいない私にとっては、唯一無二といってもいい親友。
そんな彼女に、不器用なりに感謝の意を述べる。
…もっとも、素直に受け取ってもらえないかもしれないとは思っていたが。
「許可なんかいらないから、たまには遊びにきなさい」
「…そうか…なら、そうさせてもらおうかな」
そう、笑う。
……………
「もう行くのかよ…荷物まとめんの早すぎじゃね?スガっちだってまだ…」
「スガはまだシンオウの駐屯から戻っていないだろう…貴様からよろしく伝えておいてくれ」
最後、私に声をかけてきたのはザキだった。
思えば、こいつやスガとの付き合いも長い。
軍に入るはるか前から、ずっとこんな関係を続けてきた。
…きっと、これからも続くのだろうな、などと思いながら。
「……貴様、ボリスを泣かせたら…斬るぞ」
「わーってるって!ジギーさんこそヒムカと仲良くな!あんまり怒ってると愛想尽かされるぞ!」
「ばっ…馬鹿っ……そんなの…分かってる……」
「本当、ジギーさんはそういう話ですーぐしおらしくなんのな!」
そう言ってけらけらと笑うザキを、精一杯睨みつける。
「…ほら、ジギーさん」
右手を上げたザキの表情は、普段とはまた質の違った、笑顔。
ハイタッチを求められているようだった。
少し間があって、目を閉じ、笑う。
「……わかったよ」
パンッ
秋も深まり、高くなりはじめた青空に、その手が合わさる音が澄んで聞こえて。
「…ありがとう」
この国で。
この世界で。
…あの戦争で。
出会えたすべての人に向けたその言葉は、届いただろうか。
……………
うおおお一回全部消えるという憂き目にあいながらも打てた!!!!
んなわけで、タリス退役です…!!
自室に隠れて子猫3匹位飼ってたのは大将殿にお見通しだったよ!っていうあれ←
シェラさんには親友さんという素敵絡みをいただいてたのに一回戦でしかお借りすることができず、いつか借りる!と思ってたので、最後に…///
ザッキーさんとハイタッチのネタは親御さんと話してた時に出たネタで、これはやるしかと思っていたのでここでやらせていただきました!!
軍籍抜いてからも書きたいネタがありますのでまだ続きます…もうしばらく、お付き合いください!!
ラングラード大将殿・シェラさん・ザッキーさんお借りしました!!
「行くのか」
「大将殿、今までお世話になりました」
執務室の広めの机上にある、『辞表』と書かれた封書。
その中身を読み、再度机上に置くと、大将殿はそう言った。
「君とは、まだホウエンを守り続けられると思っていたが」
…私とてそれは同じだ。
こんなに早く軍籍を抜くことになろうなどと、誰が予測しただろう。
…それでも。
「…はい、ですが…私の左目は陸軍の軍医が匙を投げるレベルに絶望的なようですし、それに…」
「?」
「…恥ずかしながら、国以上に…軍人としてではなく、一人の人として…守りたいものができてしまいましたので」
「家庭、か」
そう、目を細める。
その問いに、臆面なく首肯で答えられる程度には、そういった意味で、もっと早く…軍人としての私は死んでいたのだろう。
「…達者でな」
「…はい、大将殿も」
そう言って、踵を返し執務室を出ようとする私を、大将殿が呼び止めた。
「ところで…君の部屋にいる迷い猫たちはどうするつもりかな、テイル君?」
「…大将殿には、お見通しでしたか」
そう言って苦笑する。
どうしても放っておけず、散歩に出るたび拾ってきて、隠れて自室で飼っていた子猫。
彼らも、置いて行くわけにはいくまい。
「ご心配なく…彼らも責任をもって連れて行きますので」
そう笑って一礼すると、今度こそ執務室を出る。
……………
「寂しくなるわね」
「…安心しろ、今生の別れじゃない…退役しても、許されるなら…また様子を見に来る」
外へ出ると、シェラがいた。
そう言えば、今日荷物をまとめてフエンを出ると言ってあった。
…見送りに来てくれたのだろうか。
こんな性格で、あまり友人と呼べる相手がいない私にとっては、唯一無二といってもいい親友。
そんな彼女に、不器用なりに感謝の意を述べる。
…もっとも、素直に受け取ってもらえないかもしれないとは思っていたが。
「許可なんかいらないから、たまには遊びにきなさい」
「…そうか…なら、そうさせてもらおうかな」
そう、笑う。
……………
「もう行くのかよ…荷物まとめんの早すぎじゃね?スガっちだってまだ…」
「スガはまだシンオウの駐屯から戻っていないだろう…貴様からよろしく伝えておいてくれ」
最後、私に声をかけてきたのはザキだった。
思えば、こいつやスガとの付き合いも長い。
軍に入るはるか前から、ずっとこんな関係を続けてきた。
…きっと、これからも続くのだろうな、などと思いながら。
「……貴様、ボリスを泣かせたら…斬るぞ」
「わーってるって!ジギーさんこそヒムカと仲良くな!あんまり怒ってると愛想尽かされるぞ!」
「ばっ…馬鹿っ……そんなの…分かってる……」
「本当、ジギーさんはそういう話ですーぐしおらしくなんのな!」
そう言ってけらけらと笑うザキを、精一杯睨みつける。
「…ほら、ジギーさん」
右手を上げたザキの表情は、普段とはまた質の違った、笑顔。
ハイタッチを求められているようだった。
少し間があって、目を閉じ、笑う。
「……わかったよ」
パンッ
秋も深まり、高くなりはじめた青空に、その手が合わさる音が澄んで聞こえて。
「…ありがとう」
この国で。
この世界で。
…あの戦争で。
出会えたすべての人に向けたその言葉は、届いただろうか。
……………
うおおお一回全部消えるという憂き目にあいながらも打てた!!!!
んなわけで、タリス退役です…!!
自室に隠れて子猫3匹位飼ってたのは大将殿にお見通しだったよ!っていうあれ←
シェラさんには親友さんという素敵絡みをいただいてたのに一回戦でしかお借りすることができず、いつか借りる!と思ってたので、最後に…///
ザッキーさんとハイタッチのネタは親御さんと話してた時に出たネタで、これはやるしかと思っていたのでここでやらせていただきました!!
軍籍抜いてからも書きたいネタがありますのでまだ続きます…もうしばらく、お付き合いください!!
ラングラード大将殿・シェラさん・ザッキーさんお借りしました!!
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