ちょっと前篇短くなったけどこのまま後篇!
追記から!!
追記から!!
「…それで、相談って…?」
その場で、しゅるり、と包帯を取ってみせる。
寝る時と入浴以外で外すのは久々だった。
瞼にかかる切り傷は、視神経に届き…私の左目から光を奪っていた。
「これを…治してほしい」
「…いきなり無理難題を言ってくるんだね、軍人さん…旦那さんも、同じ気持ち?」
その問いに、大きく首肯で返すヒムカ。
それを見た彼女…キーロフ博士は、小さくため息をつき、目を閉じる。
「…分かった…じゃあ、旦那さんは処置の間外に出ててもらっていい?」
「研究所の中にはいていい?」
「うん、僕の子供たちに遊んでって言われちゃうかもしれないけど…それでよければ」
「りょーかい…じゃ、タリス…後でね」
そう言って、パタリと扉を閉める。
それを確認して、再度、キーロフ博士が口を開く。
「…旦那さんには言わなかったけど」
「…何だ?」
「結論から言うと、治すことはISHの技術を用いれば可能なはず…けど、変色とか、極端な視力の低下とか…後遺症が残る可能性は3割…それでも、あなたは僕の施術を受けるって言うの?」
幼い外見に似合わない、きっ、とした目。
その目に圧されそうになるも、かぶりを振って博士に向き直る。
「…ああ…私に…両の眼で見る世界を望んでくれる相手がいる以上は」
私の言葉に、博士は目を細めた。
「…そう…じゃあ、僕はもう止めない…はじめようか」
コンコン
「はかせー」
入ってきたのは、博士と同じくらいかそれより幼い少女。
腕の部分はヒトの腕をしていなかった。
おそらくはサイボーグ、なのだろう。
「ジュレ、どうしたの?」
「あそんでー」
その大きな腕をぶんぶんと振って博士に遊んでと訴える少女。
「いたっ、いたたたたっ…ジュレ、今はお客さんが来てるからだめ、あっちで遊んでなさい」
「ジュレもおきゃくさんとあそびたい」
「こらー、ジュレだめだよー!私とあっちで遊ぼう?」
「…ごめんね、ムユラ、ジュレのことお願いできる?」
「あい!だって私お姉ちゃんだもん!!」
少女は、あとから現れたピンク色の髪をした少女に連れられ、部屋の外へ出る。
…まったく、次から次へと賑やかな研究所だ。
「…ごめんね、騒がしくて」
「いや…問題ない、こちらこそいきなり押し掛けてすまんな」
「ううん…大丈夫だよ、じゃあ…少しの間麻酔するね」
その声を最後に、意識が途切れる。
……………
「……さん…軍人さん」
「…!」
まだ麻酔が体に回っているのか、うまく体が動かない。
…が、目の前の博士の表情を見るに、手術は成功したらしかった。
「成功、したよ…包帯、取ってみる?」
「いや…まず…ヒムカを呼んでほしい」
「旦那さん?」
「……ああ」
それを聞いた博士は、部屋の外にいたヒムカを呼びに行って…そして。
「ひゃっ!!」
…ふっ飛ばされそうな勢いで戻ってきた。
「タリス!タリス…目は…?」
「……まだ、麻酔で指先がうまく動かない…包帯、はずしてもらっていいか?」
包帯にかかる手が震えている。
すまない、不安な思いばかりさせて。
そう思いながら、その手に自分の手を重ねた。
「…!!!!」
現れた目は、以前の通りの真紅。
そして、両目に光を取り戻した私が初めてその両目で見たのは。
「よかった…タリス…本当によかった…!!!!」
私を抱きしめる、愛しい人の姿。
抱きしめてくるその身を、私も嬉しくて抱き返した。
私に両目で見る世界を望んでくれたのは貴方だから
初めて見る『世界』は…貴方であってほしかった。
私が両目で見る世界が貴方の望みだとするのなら。
それが、私の望み。
……………
うおおお打てた…すごい長くなったけど打てた…!!!
んなわけで、タリスが左目を取り戻しました!
両目取り戻して初めて見るものはヒムカさんであってほしかったんです…!!!!
これで、タリスの大まかなターニングポイントはすべて消化いたしました。
ヒムカさんと、アイコさん宅エアー・エアデール君とチェスカちゃん、硯さん宅エアー・ムユラちゃん、蒼紫さん宅エアー、ジュレちゃんお借りしました!!
で、ここでエアっ子の紹介。
キーロフ(シビルドン♀/拙宅)
ISHの科学戦闘員。
外見は学生どころか小学生にしか見えない合法ロリ。
一応28歳。
自分の子供のように可愛がっている自作のミュータント2人・サイボーグ2人と共にホドモエで暮らしている。
その場で、しゅるり、と包帯を取ってみせる。
寝る時と入浴以外で外すのは久々だった。
瞼にかかる切り傷は、視神経に届き…私の左目から光を奪っていた。
「これを…治してほしい」
「…いきなり無理難題を言ってくるんだね、軍人さん…旦那さんも、同じ気持ち?」
その問いに、大きく首肯で返すヒムカ。
それを見た彼女…キーロフ博士は、小さくため息をつき、目を閉じる。
「…分かった…じゃあ、旦那さんは処置の間外に出ててもらっていい?」
「研究所の中にはいていい?」
「うん、僕の子供たちに遊んでって言われちゃうかもしれないけど…それでよければ」
「りょーかい…じゃ、タリス…後でね」
そう言って、パタリと扉を閉める。
それを確認して、再度、キーロフ博士が口を開く。
「…旦那さんには言わなかったけど」
「…何だ?」
「結論から言うと、治すことはISHの技術を用いれば可能なはず…けど、変色とか、極端な視力の低下とか…後遺症が残る可能性は3割…それでも、あなたは僕の施術を受けるって言うの?」
幼い外見に似合わない、きっ、とした目。
その目に圧されそうになるも、かぶりを振って博士に向き直る。
「…ああ…私に…両の眼で見る世界を望んでくれる相手がいる以上は」
私の言葉に、博士は目を細めた。
「…そう…じゃあ、僕はもう止めない…はじめようか」
コンコン
「はかせー」
入ってきたのは、博士と同じくらいかそれより幼い少女。
腕の部分はヒトの腕をしていなかった。
おそらくはサイボーグ、なのだろう。
「ジュレ、どうしたの?」
「あそんでー」
その大きな腕をぶんぶんと振って博士に遊んでと訴える少女。
「いたっ、いたたたたっ…ジュレ、今はお客さんが来てるからだめ、あっちで遊んでなさい」
「ジュレもおきゃくさんとあそびたい」
「こらー、ジュレだめだよー!私とあっちで遊ぼう?」
「…ごめんね、ムユラ、ジュレのことお願いできる?」
「あい!だって私お姉ちゃんだもん!!」
少女は、あとから現れたピンク色の髪をした少女に連れられ、部屋の外へ出る。
…まったく、次から次へと賑やかな研究所だ。
「…ごめんね、騒がしくて」
「いや…問題ない、こちらこそいきなり押し掛けてすまんな」
「ううん…大丈夫だよ、じゃあ…少しの間麻酔するね」
その声を最後に、意識が途切れる。
……………
「……さん…軍人さん」
「…!」
まだ麻酔が体に回っているのか、うまく体が動かない。
…が、目の前の博士の表情を見るに、手術は成功したらしかった。
「成功、したよ…包帯、取ってみる?」
「いや…まず…ヒムカを呼んでほしい」
「旦那さん?」
「……ああ」
それを聞いた博士は、部屋の外にいたヒムカを呼びに行って…そして。
「ひゃっ!!」
…ふっ飛ばされそうな勢いで戻ってきた。
「タリス!タリス…目は…?」
「……まだ、麻酔で指先がうまく動かない…包帯、はずしてもらっていいか?」
包帯にかかる手が震えている。
すまない、不安な思いばかりさせて。
そう思いながら、その手に自分の手を重ねた。
「…!!!!」
現れた目は、以前の通りの真紅。
そして、両目に光を取り戻した私が初めてその両目で見たのは。
「よかった…タリス…本当によかった…!!!!」
私を抱きしめる、愛しい人の姿。
抱きしめてくるその身を、私も嬉しくて抱き返した。
私に両目で見る世界を望んでくれたのは貴方だから
初めて見る『世界』は…貴方であってほしかった。
私が両目で見る世界が貴方の望みだとするのなら。
それが、私の望み。
……………
うおおお打てた…すごい長くなったけど打てた…!!!
んなわけで、タリスが左目を取り戻しました!
両目取り戻して初めて見るものはヒムカさんであってほしかったんです…!!!!
これで、タリスの大まかなターニングポイントはすべて消化いたしました。
ヒムカさんと、アイコさん宅エアー・エアデール君とチェスカちゃん、硯さん宅エアー・ムユラちゃん、蒼紫さん宅エアー、ジュレちゃんお借りしました!!
で、ここでエアっ子の紹介。
キーロフ(シビルドン♀/拙宅)
ISHの科学戦闘員。
外見は学生どころか小学生にしか見えない合法ロリ。
一応28歳。
自分の子供のように可愛がっている自作のミュータント2人・サイボーグ2人と共にホドモエで暮らしている。
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